ホームページやブログと言ったあらゆるWebサイトがHTMLという言語で書かれていることは「まずは5つ!ホームページ開設するのに「知ってるつもり」ではすまないWeb用語」にも書きましたが、今回は、そのHTMLにもバージョンがあるという話から始めます。
HTML5とは何か?
HTML5(エイチティーエムエル・ファイブ)とは HTML の 5 回目に当たる大幅な改定版である。表記は HTML と 5 の間にスペースを含まない。XML の文法で記述する場合、XHTML5 と呼ばれる。
HTML5 は WHATWG によって2004年に定められた Web Applications 1.0 に Web Forms 2.0 を取り入れたものが W3C の専門委員会に採用され、W3C より2008年1月22日にドラフト(草案)が発表された。
現在、2014年までの正式勧告を目指して策定が行われている。改訂の主要目的のひとつとして人間にも読解可能でコンピューターやディバイス(ウェブブラウザ、構文解析器など)にも矛盾せず読解されるとともに最新のマルチメディアをサポートする言語に向上することである。HTML5ではHTML 4だけでなくXHTML1やDOM2HTML(特にJavaScript)も加える意向である。
(Wikipediaより引用)
要するに、ウェブ上の文書を記述するためのマークアップ言語であるHTMLも登場以来、1993年の「HTML 1.0」に始まって以来修正を積み重ねて現在に至っており、今の基準は「HTML 4.01」が正式なバージョンということになっています。でも、これが勧告されたのは1999年なんですよねー。
そして「HTML5」は2014年の正式勧告を目指しているとされ、世界中で試行錯誤しながら、いろいろルールの変更を繰り返している状況。
「えっ?それじゃ試運転状態じゃん」というお言葉、聞こえてきそうですね。
すでにほとんどのブラウザが読めるHTML5
例えば日本語にも流行語があって、10年前になかった言葉が日常的に使われていることってありますよね。言語って使っている限り「変化」が必要なわけです。
でもそれをいきなり「昨日まで」「今日から」でバッサリ区切ることは、天下のW3C様でもできません。
日本人は1億ちょっとですけど、HTMLの対象は地球の全地域が対象であり、ブラウザやアプリ、ソフト、ハードたくさん対応させるべきものがある「言語」だからです。
なので確かに「試運転状態」なのかもしれませんが、世界中でHTML5を「試運転し始めている結果」、新規のWebサイトはHTML5が主流になりつつあるというのが現状です。。。
今までのHTMLと何が違うのか?
すごく簡単にザックリ言ってしまうと、今までのHTMLは「機械に表示させるための言語」であったのに対して、HTML5はその機能をパワーアップさせつつ、「人が読んでも、機械が読んでも意味・文脈・構成が理解しやすい言語」になっている、という感覚があります。
なので、パソコンの画面に表示されるものがHTML5のほうがデザインがすごい!とか、SEO対策上すごくいい!とか言うことは決してありません。
(そう、売り込む業者もいるのかもしれませんが…)
アトラボがHTML5でマークアップする理由
アトラボでも「リニューアル」や特別な理由のない限りは、Webサイトの制作はHTML5に準ずる仕様で行っています。
その最大の理由は、やはりスマートフォンの普及ですね。
スマートフォンやタブレットなどで使われているOSと言えば、世界的にもAppleのiOSとGoogleのAndroidがほとんどのシェアを獲得しています。
そこで動くブラウザやアプリのほとんどがHTML5ベースとなっています。
お客様の中にはとりあえず「スマホサイト」はいらない、と言う方もいますが、将来的に必要となるケースが増加傾向。
ならば、こちらが把握している段階でHTML5ベースで制作するのは、当然の義務だと考えているからです。
ちょっと長くなってしまいましたが、わかりやすく言いますとアトラボのスタンスは、「ちょっと新しめぐらいがちょうどいい」という感覚で仕様などは考えるようにしています。
松尾芭蕉の「不易流行」じゃないですけど、最先端ではない「新しさ」を加えたWebサイト制作のポリシーとしていきたいと思います。