ホームページ制作会社のブログでありながら、あんまりデザインに関することは触れていないと今さらながら自戒…。
実際には弊社のデザインのテイストを気に入っていただいて、お問い合わせいただくお客様は結構多いんですけどね。
改めまして、ホームページ制作において、基本中の基本とも言える「揃える」をキーワードにまとめてみたいと思います。
色を揃える
次のページを移動するための「ボタン」や各ページの背景色など、視覚的にも強い印象を残す「色」は極力揃えるべきです。
背景やボタンといった「色の塊」ももちろんですが、リンクや強調の効果を与えるための文字色の変更や、下線の色においても統一感をもって設定するべきです。
異なる色でも、彩度や明度が近い仲間の色を揃えることで、画面から与える印象にも一定の価値が生まれます。
大きさを揃える
同じ階層の見出しの文字サイズや、並列であるコンテンツを指し示す画像の大きさは揃えるべきです。
線の太さやアイコンの大きさ、要素と言われるもの全てが、大きさが揃っていると美しく見えるものです。
左右や上下の余白についても、それが一連の文章の改行幅や並列するコンテンツの間隔であれば幅や高さ、長さといった大きさを揃えるべきでしょう。
始まりを揃える
多くの言語において文章は左側から始まりますが、その場合の左側の端部は揃っているほうが美しいです。
中央寄せ、右寄せの画像やコンテンツも、端部が揃っていれば、規律が生まれ、統一感を出すことができます。
多くのホームページの場合、上から下にスクロールするので、それに対してコンテンツの始まる位置についても一定のルールを決めて揃えるべきです。
角度を揃える
垂直・平行の線や文章などの要素だけで、ホームページの画面が構成されているわけではありません。
斜めの線や曲線においてもさまざまな角度が存在しますが、これは揃っていたほうが美しいです。
ロゴのシャープな印象の斜めに傾いた線と背景を切り分けるラインが同じ角度であれば、そこにはデザインとしての美しさが感じられるでしょう。
コンテンツを揃える
それが企業のコーポレートサイトであれば、同じようなサービスを提供している会社のそれとは、載せるべき内容として揃えたほうがいいことが数多くあります。
会社概要もお問い合わせフォームも、代表ご挨拶も、なくてもホームページとしては成り立つものばかり、ですが、ユーザーとして見比べる時にはそれはどう感じられるでしょうか?
載せていない、揃えないことで「何か意味があるのでは?」と考えてしまうことないでしょうか?
まとめ:でも揃いすぎると、単調なのでは?
あらゆる要素が複雑に主張し合うのがWEBデザインです。
だからこそ揃えるべきが揃っていて、初めて揃っていないものに意味が生まれます。
日々スタッフのデザインをチェックして感じるのですが、単調、というかどこか違和感がある、この感じはどうもまだ完成にはほど遠いかも、と感じる状況のほとんどは、不揃いが多すぎて強調すべきところができていない、というケースです。
「なんかイメージと違うんだよな?」
「しっくりこないなー」
と自作のデザインの前で悩んでいたら、まずは載せるべきコンテンツをきれいに揃える、という作業をしてから、考え直してみてはいかがでしょうか?