デザインもイメージ通りに作ってもらったし、サービス内容の詳細も事細かに書いてもらっているし。
ターゲットとしていたキーワードの検索結果も常に上位3位以内だから、アクセス数は増えているんです。なのに問い合わせが来ない…。
先日とあるお客様から、こんなご相談をいただいたことがありましたので、ホームページからの集客にお困りの方の参考になるかも、と提案させてもらった改善策をご紹介。
ターゲットが求めている情報は、わかりやすく掲載されてる?
企業ホームページにおいては、既存顧客の満足度よりも新規顧客の集客に力を入れている場合が多いです。
今回もそのパターンではありますが、新規の方がそのサービスを提供している企業や店舗をインターネットで検索して調べて比較する時、求めている情報は何でしょうか?
- 価格帯
- サービス内容(その流れや実績)
- アクセスのしやすさ
このあたりは必須な情報だと思いますが、新規で見比べている時に無意識のうちに情報として確認しているのは
- 自分と同じくらいの属性の客が行きそうかどうか?
- 気軽に来店したり問い合わせても、丁寧に対応してくれるかどうか?
- 対応してくれるスタッフさんはどんな人だろうか?
- 1回だけでなく、2回め以降も通い続けるメリットがあるかどうか?
- 実際の評判はどうなんだろうか?
と、散りばめられた情報(ホームページの情報量やデザイン、文章、画像)から総合的に判断すべきポイントの比較になっている気がします。
ホームページを作成する側からしますと、そこに導くには制作着手時に取り決めたターゲットの絞り込みが非常に重要と考えています。
年齢・性別だけでなく、WEBに対する理解度や閲覧のタイミングまで「ペルソナ」を設計する重要性
マーケティングに携わる人であれば「ペルソナ」という言葉は耳にしたことがある方多いと思います。
サービスや商品の典型的なユーザー像のことですね。
ターゲット(層)が年齢や性別、職業や趣味程度の少し幅を持たせた設定であるのに対して、ペルソナは、人物像をさらにリアルに設定していきます。
- 年齢・性別・職業
- 趣味
- 住んでいるエリアや住宅(持家か賃貸か)
- 家族構成
- 職業や職場での立場
- 休日の過ごし方
- WEBでの情報取得の方法(PCかスマホか、SNSか検索エンジンか…)
設定したペルソナをクライアントとホームページ制作会社が共有することで、設定したペルソナならこのホームページでこんなアクションをするだろう、という想定もしやすくなります。
もちろん仕上がりを左右する可能性も高くなるので、ペルソナの設計にはこれまでのホームページへのアクセスデータや実際に問い合わせがあった既存顧客の客層などを分析し、市場の動向を鑑みたうえで、設計することが重要です。
くれぐれも「なんとなく」ということがないように慎重に設計する必要があります。
改めて、ホームページの目的を明確にする
複数の商品を取り扱っていたり、ネットショップの機能とブランドサイトとしてのイメージを兼ねていたり、と対象となるホームページの目的も企業や店舗の状況に応じて、もちろん複数あるのが普通だと思います。
けれど今回のように、お問い合わせや来店といった反響を増やしたいというご要望の場合には目的を改めて明確にし、そこに対しての改善を第一、とする必要があります。
前述のアプローチでしっかりと設計されたペルソナに対して
◯◯で◯◯な新規顧客に来店予約の問い合わせをしてもらいたい
というような目的を明確にし、クライアントと共有することでホームページの改善点が見えてくると思います。
ちなみに、今回のご相談に対しては、やはり新規顧客獲得のためのホームページとしては、
- デザインの高級感が強すぎる、あるいは絞り込みすぎている
- 来店や問い合わせの敷居が高い印象を与えている可能性がある
- サービスに対しての集客を第一、としたいのに物販や協業などのコンテンツが多く迷わせている
などの問題点が表面化し、今後改善していくことになりました。
まとめ:問題点をしっかり分析したうえで、ホームページをリニューアル
「なんかもう古いよね?」「イマイチ、パッとしないから…」
という言葉に対して、そのままリニューアルを提案することはアトラボにおいては、ありえません。
ヒアリングを重ねることで、企業様・店舗様の現状とホームページに求められている目的を明確にし、そのうえでリニューアルを提案させていただきます。
お気軽にご相談くださいませ!