たまに、こーゆーおっきなテーマでエントリしたくなることがあります。
決してシリーズ化するわけでもないので、かなり断片的で申し訳ないのですが。
九十九里という地域柄、クライアント様の求めるWebサイトのターゲット層が、地元の方々だけでなく、都市部からの観光客であったり、定年退職を迎えたリタイア層であったりということが、よくあります。
今日もいろいろと試みに触れる機会があったので、自分の頭を整理するためにもサラリと書いてみることにしました。
過密都市に暮らす・働く人にとっての「地方の魅力」
海沿いの九十九里に住んでいるので、長野県など「山の多い」地域に行くと、ギャップを大きく感じます。
東京に住んでいる方が九十九里に来ると、やっぱり私たちが日常では忘れかけている「物凄い魅力」があるのだと思います。
都市部のようにあらゆる物質・情報が過密していることがない、長閑な田舎というのは、東京への一極集中が強まれば強まるほど、魅力を増していくと思うんですよね。
そーゆー意味で、九十九里の都心へのアクセスのよさ、その割に「田舎感」が強いっていうことは、ポテンシャル高いと思うんですよね。
遊びにくるから、体験する、泊まる、暮らすへ
学生時代や千葉市内へ勤務していた頃には「昔九十九里には海水浴へ行った」という話でした。
九十九里に「遊びに来た」ことのある人は首都圏なら、意外と多いんだなーというのが当時の受け留め方でした。
都市部に暮らす方が、いきなり九十九里に住む、って言えば私が相談受ければ「よく考えて」って話します。
住環境としては大きな隔たりがあるからです。
けれど、昔から九十九里浜へ通うサーファーが、「とりあえず週末だけ使う別荘を」というのなら、自然な流れかなと、感じます。
賃貸の大家さんや中古住宅を販売する不動産業者のWebサイトなら、これが目的となるわけですから、ハードルの低い体験、つまりは、九十九里に泊まる人や、九十九里浜でサーフィンする人が増えれば、このような集客の母集団が大きくなるわけで、ビジネスチャンスは増えますよね。
地域としての魅力が成果に直結するようなビジネスモデルなら、この「ハードルの低い体験」を促すことも長期的には、すごく重要だと思うんですよね。
地方間競争で優位に立つために
九十九里浜、とひとことで行ってもいくつもの自治体がありますし、海水浴場は千葉県内にも無数にあります。
同じような魅力を持つ地方同士の競争も、観光にしても、企業誘致にしても、競争激しいなーと感じること多いです。
けれども、あらゆる業種がその地域における「ハードルの低い体験」を促すことを長期的に続けていけば、そんな地方間競争においては絶対優位にはたらくはず。
やっぱり選択肢が二つあれば、「よく行く方」を選ぶでしょうし、「楽しかった方」「楽しそうな方」を選ぶのが消費者です。
「選ばれる方」になるための方法を同じ地域で商う者同士が議論を深めていく必要性って、これからますます増していく気がしています。
だんだんWebサイトの話からそれていったんですけれど、このような考え方をコンセプトの前提として位置づけているWebサイトとそうでないものでは、やっぱり集客へ結びつく率が全然違うと思うんです。
地元でのWebサイト制作をお手伝いしている以上、このような提案を盛り込んでお話できればなぁ、と改めて思いました。