「ホームページ制作は、スマホ対応」という言葉が矛盾してきた件

koitsu
クライアントのご要望を受け止めて、提案する、という作業を続けておりますと「違和感」というより「矛盾」を感じることが多々あります。

アトラボは基本「テンプレート」がないWEBデザイン会社なので、毎回デザインにおける「意識すべきこと」を足し算・引き算してご提案しているので、特に気にし過ぎているのかもしれませんが。

そのなかでも今回は、企業のWeb担当者なら気になるキーワードとして必ず挙げられる「スマホ対応」「レスポンシブ」って言葉の類のお話です。

スマホの画面は大きくなった

画面が大きくなっただけでなく、スピーディーに画面も表示されますし、ユーザビリティという意味で便利になりました。
これからますますスマートフォンからの情報収集・商品購入のためのアクセス数は増えていくでしょう。
ディスプレイの種類はiPhoneだってこれだけ増えちゃったわけですから、どんなサイズにも対応していかなければならない時代に。

さらに、特に直感的に「指一本」で商品を購入できるECサイトなどは、スマートフォンからの「ぽちっ」がパソコンからのそれを大きく上回っているってデータもあります。

ユーザーの見るメインディスプレイは?

メインディスプレイが「テレビ」って方も多いでしょうが、一日24時間中一番眺めている画面が「パソコン」の人ってお仕事で使う方ぐらいなのではないでしょうか?
それでも休日となれば1日パソコンに触れないって方も多いのでは?私も自宅ではパソコン触らない日が増えました。

それでもスマートフォンは持ち歩きますよね?
スマートフォンで気になった商品のWEBサイトをブックマークしておいて、クラウドで連携したパソコンやタブレットでじっくり見直したり、またはその反対ってことが増えてきてます。

要はインターネットからの情報収集がちょっと前まで「パソコンの前に座って」が前提だったのが、スマートフォンやタブレットが普及し性能が向上したことで、今は上司の目がない限り(笑)24時間いつでもどこでも見ることができます。逆に「メインディスプレイ」が人それぞれ大きく変化してきています。Facebookのタイムライン見ててもパソコンメインの人よりスマホメインの人のほうが圧倒的に多いです。

こうなってきますと、i-mode全盛の頃によくあった昔の「携帯電話専用サイト」と「パソコン用」の大きな格差みたいなものがあってはならなくなってきます。
メインディスプレイの多様化により、スマートフォンでもデスクトップでも、同様のデザインソース、情報量、スピード感が求められる時代になってきたわけです。

タブレットユーザーの個性

ファブレットって言葉をご存知でしょうか?要するに「タブレットのように大きなフォン」、「Phone」と「Tablet」の造語で、いわゆる「デカいスマホ」のことですね。

iPhone6 Plusも売れてますし、androidユーザーはどんどん大画面化している傾向にありますし、iPad miniなどの小型なタブレットってほとんど境界なくなってきている感じがします。
これはかなり個人的な意見なのですが「スマホを持っててタブレットはない」って方は多いと思いますが、「ガラケーでタブレット持ってる」って方はかなり少数派なのではないか?って気がしています。

となると「タブレットサイズへのレスポンシブ対応」って、どこまで意味があるのか?ってところが今私のなかではブレてる部分。
Retinaディスプレイなど小型タブレット端末の解像度もあがっているので、「スマホ・タブレット・PC」とレスポンシブの構成を分けていたけど、「スマホ・それ以上のサイズ」で分けられるぐらい画面サイズに柔軟性を持たせたデザインに移行していくべきなのかなぁ、って思ってます。

タイトルの件は「スマホ対応」ってほど、スマホ用のWEBデザインをすることは「パソコンより軽視」したり「パソコン用作ってから」対応するのではなくて、もはや「スマートフォンのWEBサイトが先でしょ!」って時代なんですよ、ってお話でした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする