営業の部署の朝礼や、マーケティングの話によく出てくる「裸足の島」の話、ご存知ですか?
私も営業マンの経験があるので、何度か聞かされた記憶がありますが…。
靴を売るセールスマンがある島を訪れると、そこは島民全員が裸足で生活している島だった。 あるセールスマンは「この島に靴の市場はないよ。靴を履く習慣がないんだから。別の市場を探そう」といい、あるセールスマンは「この島にはものすごい需要がある。だって、誰もまだ靴を持っていないのだから」という。
もちろん、マーケティングにおいては後者の考え方が重要、という話。
さて、それに対して競合他社でも「ホームページには力を入れていない」という、とある業種の経営者の話。
「よそもインターネットには、そんなに予算かけてやったりしてないみたいだから、いらないんじゃないの?」
確かにそういう業種もいまだに多々ありますね。
ターゲット層がインターネットで情報を調べない業種は、まだまだ存在するからです。
しかしスマートフォンの登場により「ネットで調べる」は今後さらに上昇する可能性が見込まれます。
今まで、ネット検索を使っていなかった人(=裸足の人)が「靴」の魅力が気になりだしていると言えますね。
この状態で強豪他社よりも先に「ホームページがある」というだけで、ネットからの集客では相当な強みとなります。
前述のたとえで言うなら「裸足の島の靴屋1号店」となれる可能性が高いのです!
そしてネットという仮想空間においては、「歴史のあるお店」つまり古いドメインのホームページは想像以上に評価が高かったりします。
もちろん情報が更新されていないページは論外ですが、「早く始める」ことに価値があるのです。
すでに靴屋1号店が出店してしまっている後でも「島内初のナイキ・スポーツシューズ専門店」は、シェアを奪うことができるかもしれません。
これだけネットが普及しているなかで「みんな裸足の島」はもうないのかもしれませんが、ターゲットキーワードを絞り込むなどして、「裸足の島」を創り出すことはきっとできるはずです。
ビジネスの個性を引き出す効果もあるので、具体的にWebサイトの制作に入る前に、こういったマーケティング的な練り直しこそ、Webでの集客アップにはかかせないと思っています。