いつの間にかポチッ!?WEBデザインによく使われている「認知バイアス」をご紹介。

インターネットでの情報収集は、他の媒体でのそれと比較にならないほど、瞬時に膨大な情報を取得することができます。

だからこそ、集中すればするほど、時間をかければかけるほど、どの情報が正しいか?あるいは求めている情報なのか?という判断が、本来の主観的認識から無意識的にズレていくことがあります。

これにはWEBデザインに隠された「認知バイアス」を利用したデザインが影響しているかもしれません。

認知バイアスとは?

認知バイアスとは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題でもある。従って認知バイアスは、事例証拠や法的証拠の信頼性を大きく歪めてしまうことがある。

(wikipediaより)

WEBデザインに関わらず、さまざまな媒体や仕組み、マーケティングに利用されている心理学的なキーワードですので、知っていると冷静な判断につながるかもしれません。

主な認知バイアス

ハロー効果

ある特定のものに対する評価が、まったく因果関係を持たない異なるものの評価へ影響を与えること。

企業における人事考課の際に、考課者が最も陥りやすいエラー、とされているそうです。

・明るい挨拶を毎朝している社員→勤務態度が真面目、何事も積極的に、と評価してしまう。

・太っている人→自己管理能力が低い、と断定してしまう。

誰もが知っている大企業の名前や、有名人の顔写真が入っていると、「初めて見たけどきっと有名な会社なんだろうな」と思ってしまうのはこの効果を狙っているものですね。

バンドワゴン効果

「人が持っているから自分も!」

「流行に乗り遅れたらヤバい!」

と言う心理が作用して、売れている商品やサービスが、さらに売れる、需要が増加する、という効果ですね。

楽天やYahoo!ショッピングなどにおいて様々なランキングや受賞歴を載せるのは、この効果を狙っているものですね。

レストルフ効果(アイソレーション効果・コントラスト効果)

いくつも同じ見た目の要素やカタチが並んでいる時に、一つだけ見た目が違うものがあると、強く印象に残りますよね。

各ページのメニューは同じような色やデザインでボタンを並べたりしますが、「お問い合わせ」や「資料請求」、あるいは「電話番号」などアクションのためのボタンや表記だけ、ガラッと見た目を変えるなどがこちらの効果を狙っています。

確証バイアス

自分の主張を通したいときに、自分の考えや仮説に都合のいい情報や自分の思い込みを正当化する情報を無意識に集める傾向がありますね。

これを確証バイアスといいますが、比較的多くの人に起こりがちなので、よく使われますね。

ものすごく優れた商品!とアピールした後に

ホントは効かないんじゃないの?

結構お値段するでしょ?

みたいな、台詞や見出しを設けてその後にその内容を否定するのは、確証バイアスを利用してて、そのネガティブな仮説を打ち消すための導入部としてランディングページなどでよく見ますよね。

奇異性効果

人は奇妙なものや奇抜なものを記憶しやすい傾向があります。

インパクト狙い、でも成り立つことはありますが、どちらかと言えば組み合わせの妙、というかあまり見かけない組み合わせ、という場合が効果が大きそうですね。

たとえば「2つ買えば1つ無料」とか「0円」とかって、インパクトはありますが、結構見慣れている金額説明だったりしますよね。

それよりは数十万円するような商品が、315円とか「ん?消費税でもなく何でこの端数?」となるので奇異性効果は強い、と考えられます。

まとめ:認知バイアスを狙いすぎると人は遠ざかる

このような認知バイアスを上手に活用したデザインは、商品やサービス、あるいは企業の価値をさらに高めることができます。

もちろん、過剰に「狙い過ぎたデザイン」が敬遠されるのは周知のとおりですし、悪用のレベルとなれば、もってのほかです。

デザインを提案し、人と人の何らかのつながりを生み出す側としては、しっかり理解して上手に活用していければと思っています。

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