中小企業のホームページはどうして廃れてしまうのか?

ビジネスとしてホームページを運営する以上、そこからの広告宣伝効果・集客効果を狙っているんだと思います。
けれど、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果に出てくるのは、その業界の大手企業や「全国の〇〇」といったポータルサイトばかり。
規模の大小が検索結果の優位性にも比例してしまうのでしょうか?いいえ、一昔前ならともかく、そんなにGoogleは馬鹿じゃありませんよ・・・。

「あなただけのWebサイト」から始めるホームページ制作

あなた、と言ってもご依頼いただくクライアント様のことではありません。

どんなに規模の小さな個人事業主様でも「ターゲット層」は存在するはずです。
「こーゆーお客さんで店が賑わうといいんだけど」「新規顧客開拓のためのサイトを作りたい」
でも私が言っているのは、もっともっとコアなターゲットです。

東金の居酒屋さんだったら、それは城西国際大学の学生さんでしょうか?
それとも建築現場ではたらく現場監督でしょうか?

お店のリピート率や客単価向上のためなら、そのなかでも合コン好きの幹事役タイプをイメージしたほうがいいかもしれない。
現場監督で羽振りのいいお客さんなら、あちこち建築現場のある建設会社がターゲットになるのかも。

ミステリ小説の犯人の人物像を描くように。結婚相談所で理想のタイプを聞かれたときのように。

より具体的なターゲットとなる「あなた」を想定することで、コンセプトに厚みをつけることができ、その後のホームページを制作し、運営することに不動の「芯」ができ、反響や売上といった結果を得られやすくなるはずです。

逆に「あなた」を描く前にホームページの要望を聞くと、「わたし」つまりクライアント様の好みのホームページが出来上がってしまう恐れが飛躍的に向上します。制作後引き渡し時の満足度は高いと思います。
けれど「わたし」のためのホームページだから、「あなた」つまりお客様が見てくれないんです。

見てほしい人に見てもらわなくては何も始まらない

お客様が見てくれない、あるいは欲しい情報が掲載されていないホームページほど、無駄なものはないと思っています。

どうしたら見てもらえるか?
Googleの検索エンジンがこれだけ優れてきますと、パソコンやスマホに触れたことのある人のほとんどは、知りたいことは検索して調べます。
欲しい情報が掲載されていないと検索結果には表示されません。されたとしても数十番目では意味がありません。

だからこそ「あなた」の想定が大事なのです。
前述の居酒屋であれば今時の学生さんが、「合コン」で検索するかはともかく「宴会ご予約」や「女子会」といったキーワードはメインではないにせよ入れておきたいところ。ホームページにそれらのキーワードが入っていなければ、検索されても表示されることは皆無に等しいのです。

けれど、これらのキーワードって流行がありますよね。
常にニーズを見極め、更新というカタチでホームページ上にも反映していかなければ、制作費をいくらかけても反響は先細りです。

「反響がない」から「更新しない」の悪循環

クライアント様の伝えたい情報と、そのお客様たちの知りたい情報のズレ、を中心にここまで書いてきましたが、その中間に位置するのが「お客様の実際の利用した情報」だと思います。
アトラボのホームページにも制作事例とか載せていますけど、前述の居酒屋さんであればお客様の知りたい情報の優先順位でいけば

  • 1.お店の雰囲気やメニュー・料金など
  • 2.実際に来店したお客様の感想や評価
  • 3.居酒屋オーナーの情報・アクセス方法などの詳細

という順番ではないでしょうか?

この3番まで知りたいという流れで情報を見渡して「行ってみよう!」と思って、初めて反響となる電話での問い合わせや予約フォーム・メールの送信につながるわけです。

事前に評判や場所を知っていればともかく、ネット上だけで反響までつなげるにはどれも必要不可欠な気がします。
そして3.以外のコンテンツは鮮度が高い方が3.に誘導されやすいのは間違いありません。

そのためにはホームページのコンテンツの更新やfacebookやブログ、twitterなどによる情報発信が必要不可欠と言えます。

中小企業のホームページはそこそこ見栄えよく制作したものの、更新頻度が少ないせいで「廃れている」「死んでる」と、検索順位でそこそこ上位に来ていても、無駄になってしまってるものが多々見受けられます。

では、なぜ更新しないのか?されないのか?についてはまた次回。。。

結局ホームページの制作を依頼する・構成を練る段階で、たった一人の「あなた」つまり、もっとも反響をもらいたいお客様の想定が不十分だったことが、最大の原因なのは間違いないと思います。

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