企業にとってホームページは、様々な企業や人と結びつくための重要なツールです。
タイトルを見て「ウチみたいな小さな会社は…」っていうかもしれませんが、個人事業主さんだって一人親方だって、ホームページを分割して複数運営したほうが結果的に目的にたどりつく効率が高まるって話しです。
えっ?3つも4つもホームページあったらコストが…って思われるかもしれませんが、それは過去の話ですよ。
様々な中小企業さん、個人事業主さんのWEB活用を拝見してきて思っていることを。
ターゲット層が違う
そのホームページが存在する理由は何でしょうか?
一般のお客様からの問い合わせでしょうか?
それともパートナーシップを結べそうな法人の担当者からの電話でしょうか?
さらには有望な若者の採用が目的でしょうか?
今書いただけでもイメージするターゲット層の年齢・性別・ホームページを見ているシチュエーション、違いませんか?
若い人ほどスマートフォンからの閲覧が多かったりしますし、法人の担当者でも事務職の方はパソコンから閲覧してきます。
看護師さんや保育士さんなど女性の方が多い職種を採用したいのに理事長や院長の好みで「男らしい」デザインのサイトだったりすると、せっかくサイトを見てくれても、足が遠のきそうですよね?
年齢・性別・ターゲット層が閲覧するシチュエーションに応じて、リスティング広告などサイトにきてもらうための導線も異なりますし、デザインの嗜好やターゲットとなるSEO対策的なキーワードも全然異なります。
結果として「ボリュームは大きくて万人に嫌われない感じだけど、成果の出ないホームページ」になってしまうんです。
本末転倒、ですよね?
大きいものは変えにくい
「量の力」は偉大です。
WEBの世界においても、ページ数は少ないよりも多いほうが検索結果上位に来ますし、閲覧していただく方にも豊富な情報を提供することができ、きっと満足度も高いはずです。
だけど日本の企業経営において「大企業病」なんて言葉があるように、スケールが大きいとなかなかトップダウンで行動できない、変化の時代についていけない、なんて話をよく耳にしますよね。
なので一時期急増した「持株会社」とか「◯◯ホールディングス設立」みたいな考え方でホームページもそれぞれの事業や目的に合わせて小分けにしておいたほうが、管理もしやすいですし、数年毎に必要であるであろう、リニューアルや刷新もしやすい、という話です。
様々な事業を手がけているのであれば「どれに注力していくか?」という経営判断も目まぐるしく変わるはずです。それに合わせて力点を移動しやすい、という面でも効率がいい。
それぞれの小さなサイトをリンクでつなげれば、「量の力」を落とすことはありませんし、ナビゲーションをしっかりと作成できれば、ユーザーの利便性も高まります。
複数のホームページを作ることは、おっきな本社ビルを持つより、小さな営業所や拠点を数多く、という経営の考え方、に似ているかもしれません。
それぞれの担当者・部署にまかせやすい
「うちのホームページのことは◯◯に」って話をよく聞きます。
また、同じ社内なのに部署ごとにWEBへの考え方のウエイトが異なるって話はよく聞きます。
総務さんは「いろいろ手間が・・・」という割に人材を求められる人事さんや新規顧客獲得が至上命題の営業さんは「早々にWEBを何とかしてー」という熱感が全然違ってみたり。
前後しますがターゲット層も違うので、それぞれの部署や担当者がそれぞれにサイトを判断・管理・運営をしていったほうが、「目的」も「規模」も「ターゲット」も把握しているはずですから、必要なホームページに早くたどりつけると思うのです。
部署や各担当者ごとの折衝に時間をかけている間に、時はどんどん過ぎていってしまいます。。
まとめ-少なくとも採用特設ページや新規事業ページは別サイトがオススメ!
大企業のみならず中小企業においても、人材難という話をよく聞きます。
「見栄えのいいホームページにリニューアルしないと、若い人来てくれないかな…」
なんて考える方もいますが、既存のホームページをすべて変えるとなるとやっぱりそれなりにコストも時間もかかって、結果的に無駄が多いんです。
また新規事業も、種を植えて芽が出て、大きく育つまでに何年もかかるのが当たり前です。むしろ途中で枯れることだってある、のがビジネスというものです。
そのために自社のホームページを根本的に見直して、なんてこともしていたらキリがありません。
ターゲット層に特化した特設サイトを作成して、集中的に集客し経営判断を迅速に、というほうが結果としてリスクも少ないのではないでしょうか?
全体的なリニューアルではなく、そんなニーズにも対応できますのでぜひ!
アトラボでも、この1年ぐらいWEBサイト制作事業だけでなく、印刷物などのデザインや製作のご依頼が急増している感があり、そっちに特化した別サイトとか立ち上げないいと機会損失が・・・と思ったんで書いてみました。