
ホームページのリニューアルを検討すると、多くの方が気になるのが「ページ数」です。制作会社から提出された見積書に「20ページ」「30ページ」と書かれていると、「本当にそんなに必要なのだろうか」「ページ数を減らせば費用も安くなるのでは?」と疑問に思うこともあるでしょう。
一方で、10年以上前に制作したホームページをリニューアルする場合には、「昔よりページ数が少なくなった」「逆にサービス紹介ページが増えた」といった変化に驚かれるケースも少なくありません。
実は、ホームページのページ構成は時代とともに大きく変わっています。通信環境や閲覧するデバイス、そしてユーザーの情報収集の仕方が変化したことで、「ページをどう分けるか」という考え方そのものが変わってきたのです。
ホームページに必要なのは「ページ数」ではなく、「誰に何を伝えるか」を整理した情報設計です。
本記事では、ホームページリニューアル時に悩みやすい「ページ数」の考え方を、固定ページと更新ページの違いも交えながら分かりやすく解説します。
そもそも「ページ数」とは何を指すのか
ホームページには大きく2種類のページがある
ホームページ制作の見積書に記載される「ページ数」は、人によってイメージが異なることがあります。
実はホームページのページには、大きく分けて「固定ページ」と「更新ページ」の2種類があります。
固定ページはホームページの骨組み
固定ページとは、ホームページの基本構成となるページです。リニューアル時に制作会社がデザインや構成を設計する対象になることが多く、一般的には次のようなページを指します。
- トップページ
- 会社案内
- 事業・サービス紹介
- 採用情報
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
これらは会社の情報を整理し、お客様へ分かりやすく伝えるための「骨組み」となるページです。
更新ページは日々情報を積み重ねるページ
一方で、お知らせやブログ、施工事例、導入実績などは、公開後も自社で更新していくことを前提としたページです。
- お知らせ
- ブログ
- 施工・制作実績
- 導入事例
- 商品一覧
これらは新しい記事や事例が追加されても、「ページ数が増えたから追加費用が発生する」というものではありません。更新機能を利用して情報を蓄積していく仕組みになっています。
リニューアルで検討するのは「固定ページ」の構成
そのため、ホームページリニューアルで「ページ数は何ページ必要ですか?」という場合、多くは固定ページの構成について話しています。
ページ数を考えることは、「何ページ作るか」ではなく、「どの情報を、どの単位で整理するか」を考えることなのです。
ページ数は多ければ良いわけでも少なければ良いわけでもない
ページ数だけではホームページの良し悪しは決まらない
「ページ数が多いホームページの方が充実している」「ページ数を減らせば制作費を抑えられる」と考えられることがあります。しかし、実際にはページ数だけでホームページの価値は決まりません。
重要なのは、掲載する情報が適切に整理され、訪問した人が迷わず目的の情報へたどり着けることです。
ページを増やした方が良いケース
例えば、ターゲットや目的が異なる情報は、ページを分けた方が分かりやすくなることがあります。
- サービスごとの詳しい説明
- 採用情報
- 業界別・業種別の実績紹介
- 地域ごとのサービス案内
情報を整理することで、お客様も検索エンジンも内容を理解しやすくなります。
逆に、まとめた方が良いケースもある
一方で、関連する情報を細かく分けすぎると、ページを何度も移動しなければならず、かえって分かりにくくなることがあります。
例えば、「会社概要」「代表挨拶」「企業理念」「沿革」をそれぞれ別ページにするよりも、一つの「会社案内」ページにまとめた方が読みやすいケースも少なくありません。
ページを増やすか減らすかではなく、「その情報は独立したページにする意味があるか」が判断基準になります。
制作費だけで判断しないことも大切
もちろん、固定ページが増えれば制作工数も増えるため、見積金額に影響することはあります。
しかし、必要なページまで減らしてしまうと、お客様が知りたい情報が不足したり、問い合わせにつながりにくくなったりする可能性もあります。
ホームページは「何ページ作るか」ではなく、「成果を出すために必要な情報を、最適な形で届けられているか」を基準に考えることが重要です。
10年以上前のホームページは「ページを細かく分ける」が正解だった
当時は通信速度やパソコン環境が大きく違った
10年以上前にホームページを制作した企業であれば、「1ページに情報を詰め込みすぎない」という考え方で設計されているケースが多く見られます。
その理由の一つが、当時のインターネット環境です。現在のような高速通信は一般的ではなく、ページ内に画像や情報を多く掲載すると表示速度が遅くなってしまうため、情報を複数のページへ分割することが推奨されていました。
閲覧環境も「パソコン中心」の時代だった
当時はホームページを見る端末もデスクトップパソコンが中心でした。
そのため、
- 会社概要
- 代表挨拶
- 企業理念
- 沿革
- アクセス
といった内容を、それぞれ独立したページとして構成することも珍しくありませんでした。
ページをクリックしながら順番に読み進めることが、ごく自然な閲覧スタイルだったのです。
今は「スクロールして読む」が当たり前
一方で現在は、ホームページ閲覧の多くがスマートフォンです。
高速通信が当たり前になり、ユーザーも「ページを切り替える」より、「そのままスクロールして読み進める」ことに慣れています。
そのため、関連する情報を一つのページにまとめた方が読みやすく、途中で離脱されにくいケースも増えています。
10年前は「ページを分けること」がユーザーに優しい設計でしたが、今は「必要以上に分けないこと」がユーザーに優しい設計になっているのです。
リニューアルでは「昔の構成」を見直すことも重要
10年以上前に制作したホームページをそのままリニューアルすると、当時のページ構成を引き継いでしまうことがあります。
しかし、ホームページは時代とともに見る人の行動も変化しています。昔のページ構成が現在も最適とは限りません。
ホームページリニューアルはデザインを新しくするだけでなく、「情報の分け方」そのものを見直す絶好の機会でもあります。
逆に今は「分けた方がいいページ」もある
目的やターゲットが違う情報はページを分ける
「ページを細かく分けない時代」とはいっても、何でも一つのページにまとめれば良いというわけではありません。
現在のホームページでは、「見る人」や「ページの目的」が異なる情報は、積極的に分けることが重要になっています。
例えば、次のようなページは独立させるケースが一般的です。
- サービス・事業ごとの紹介ページ
- 採用情報ページ
- お問い合わせページ
- 資料請求やお問い合わせにつなげるランディングページ(LP)
- 地域や業種ごとのサービス紹介ページ
「検索されるページ」は独立させる価値がある
ホームページ全体ではなく、「〇〇サービス」「△△エリア」など、特定のキーワードで検索して訪れる人も増えています。
そのため、サービスごとの特徴や導入事例を一つのページにまとめるよりも、それぞれ独立したページとして詳しく紹介した方が、検索エンジンにも内容が伝わりやすくなります。
また、お客様にとっても、自分が探している情報だけを詳しく読めるため、満足度の高いホームページになります。
ページ数ではなく「役割」で考える
つまり、現在のホームページで重要なのは、「ページ数を増やすか減らすか」ではありません。
例えば、「会社案内」は一つのページにまとめた方が読みやすいかもしれません。一方で、サービス紹介は複数のページに分けた方が、お客様にも検索エンジンにも伝わりやすくなることがあります。
「関連する情報はまとめる」「目的が違う情報は分ける」。このバランスこそが、今のホームページに求められる情報設計です。
リニューアル時には、昔のページ数をそのまま引き継ぐのではなく、「このページにはどんな役割を持たせるのか」という視点で見直すことが、成果につながるホームページへの第一歩になります。
ページ数より「情報設計」が重要
ページ数は「結果」であって「目的」ではない
ホームページ制作では、「何ページ作るか」から考え始めるのではありません。
まず整理するのは、
- 誰に見てもらいたいのか
- 何を知ってもらいたいのか
- どんな行動につなげたいのか
という情報設計です。
その結果として、「この情報は一つのページにまとめよう」「このサービスは独立したページにしよう」とページ構成が決まっていきます。
つまり、ページ数は設計の結果であって、最初に決めるものではありません。
サイトマップは情報設計図
ホームページ制作の初期段階で作成する「サイトマップ」は、ページ一覧ではなく情報の設計図です。
例えば、
- トップページからどのページへ案内するのか
- サービス紹介はどこまで細分化するのか
- 会社情報はどこにまとめるのか
- お問い合わせまでの導線は分かりやすいか
といったことを整理しながら、ホームページ全体の構成を組み立てていきます。
この工程を丁寧に行うことで、ユーザーにとっても使いやすく、更新しやすいホームページになります。
「何ページ必要ですか?」への答え
制作会社としてよくいただく質問が、「ホームページは何ページあれば十分ですか?」というものです。
しかし、その答えは業種や事業内容、ターゲットによって大きく異なります。
例えば、会社案内だけを目的としたコーポレートサイトと、複数のサービスを展開する企業のホームページでは、必要なページ数が違うのは当然です。
大切なのはページ数の多さではなく、お客様が知りたい情報を迷わず見つけられる構成になっているかどうかです。
ホームページリニューアルでは、「何ページ作るか」を考えるよりも、「どのような情報を、どの順番で届けるか」を整理することが、成果につながるホームページへの近道と言えるでしょう。
アトラボの考え方
私たちは「ページ数」ではなく「役割」から考えます
アトラボでは、ホームページ制作のお打ち合わせで「何ページ作りましょうか?」という話から始めることはほとんどありません。
まずお聞きするのは、
- どのようなお客様に来てほしいのか
- ホームページで何を実現したいのか
- 現在のホームページで困っていることは何か
こうした内容を整理したうえで、必要な情報や導線を設計し、結果としてページ構成をご提案しています。
リニューアルは「整理する」絶好のタイミング
特に10年以上前に制作されたホームページでは、時代の変化に合わせて情報を追加し続けた結果、同じような内容が複数のページに分かれていたり、逆に一つのページへ情報が集中しすぎていたりすることがあります。
リニューアルは、そうした情報を整理し直す絶好の機会です。
不要なページを減らすこともあれば、新たにサービスページや採用ページを追加した方が成果につながることもあります。
「増やす」「減らす」ではなく、「必要な場所へ必要な情報を配置する」ことが、リニューアルの本当の目的です。
紙もWebも、情報設計の考え方は同じ
アトラボではホームページだけでなく、会社案内や営業資料の制作も行っています。
どちらにも共通しているのは、「情報をたくさん載せること」ではなく、「相手が知りたい順番で伝えること」という考え方です。
そのため、ホームページのリニューアルでもデザインだけを新しくするのではなく、情報の整理や導線設計まで含めてご提案しています。
ホームページは「ページを作る仕事」ではなく、「伝わる仕組みを設計する仕事」。それがアトラボの考えるホームページ制作です。

まとめ
ホームページリニューアルで「何ページ必要ですか?」という質問に、決まった答えはありません。
会社の規模や事業内容、ターゲット、そしてホームページで実現したい目的によって、最適なページ構成は大きく変わります。
ページ数よりも「情報の整理」が重要
重要なのは、ページ数を増やすことでも減らすことでもありません。
- 関連する情報は一つにまとめる
- 目的やターゲットが違う情報は分ける
- 更新しやすい構成を考える
- お客様が迷わず目的の情報へたどり着けるようにする
こうした情報設計ができて初めて、ページ数にも意味が生まれます。
「何ページあるか」ではなく、「必要な情報が分かりやすく整理されているか」が、ホームページの価値を決めます。
リニューアルはホームページを「整理する」チャンス
特に10年以上前に制作したホームページでは、当時の閲覧環境や設計思想のまま運用されていることも少なくありません。
だからこそリニューアルでは、古いページ構成をそのまま引き継ぐのではなく、現在のお客様の行動や検索方法に合わせて、情報の見せ方そのものを見直すことが重要です。
ページを統合した方が分かりやすい情報もあれば、新たに独立したページを設けた方が成果につながる情報もあります。
ホームページリニューアルとは、デザインを新しくすることではなく、「誰に、何を、どのように伝えるか」を整理し直すプロジェクトです。
もしページ数だけを基準にホームページを考えているのであれば、一度立ち止まって「このページにはどんな役割があるのか」を見直してみてください。その積み重ねが、お客様にも検索エンジンにも伝わりやすいホームページにつながっていきます。



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