コンサルタントと同様、デザイナーという肩書はあまり使いません。
気恥ずかしいと言うよりは、肩書に染められてしまいそうで、それはホームページ制作会社の代表という立場、の場合にはちょっと違うかな、と感じるからです。
でもデザインをしないか?と言われたら、本質的には、広い意味では、まさにそーゆー仕事だなぁ、と感じることがあります。
デザイナーに求められる3つの価値
要望に対して市場の状況とか。ものごとを【整理】すること
ホームページや紙の広告物などの制作の場合、クライアントから目的やデザインの希望、掲載すべき画像やコンテンツなどをお預かりすることが多いです。
だけど、それをそのまま載せるのはデザインではない、と思っています。
だいたい「シンプルにまとめて〜」という要望も合わせていただくのですが、目的もクライアントが企業や団体の場合、個々に異なる場合もありますし、実際にいただくことの多い、ぼやけた目的をクリアにしたり、さらにぼかしてあげたりすることも、時には必要。
話を聞いたり、要素を並べてみたりして、整理してみる。ここからデザインは確かにスタートしてる。
要はコミュニケーションですよね?人に【伝達】すること
誰かに、何かを、伝えるためにホームページは存在していますし、広告物もチラシやポスター、あるいは名刺とカタチや大きさも異なるのは、場に応じて伝えやすい伝えにくい形状、というのが確かにあるためです。
直感的に伝えられれば最もよい。さらに親近感を与えられれば目的を果たす可能性が高まる。
そのためのデザインとは何か?に考え込んだり手を動かしたり手段を模索したりする。
その手があったか!? 気づいてなかった価値に【ひらめき】を
そのサービスに携わっている人、商品を製造している人だからこそ、気づけない価値、というものに気づいてあげるのもデザイナーの存在価値だと思っています。
それが問題解決の突破口となったり、デザインに勢いや明確な理由を与えたりすることも。
結果としてクライアントとデザインに触れるユーザーとを結びつけ、お互いが「嬉しい」という価値にたどりつけるブレイクスルーを生み出すこと。
「問題解決ラボ/佐藤オオキ」を読み直して
ゴールデンウィークのようにまとまったお休みには読書、という習慣があります。
ここ数年は、新しい本に手をつけるより、昔買い漁った本を読み直すほうが楽しい、と感じます。
以前は感じなかった「気づき」に自分自身の立ち位置の変化とか、スキルアップとか、社会や世相の影響などが読み取れたりして、むしろ新鮮ですね。
この本の著者である佐藤オオキ氏の活躍ぶりはご存知の方と多いと思います。
私も以前に彼が特集されているテレビ番組をいくつも視ましたけど、ものごとを丁寧に捉える「観察力」に魅了された気がします。
デザイナーに求められる3つの価値を、それぞれのプロジェクト毎にバランスを取って使い分けながら、いくつもの大きなプロジェクトに同時並行で携わりながら、最善の「デザイン」を与えているんでしょうね〜。
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