スキルだけでは食べていけない?選ばれ続けるデザイナーの仕事術

デザインのスキルには自信がある。ポートフォリオも充実している。だけど、なぜか「続けて依頼されない」。
フリーランスや業務委託で活動するデザイナーの中には、そんな壁にぶつかる方も多いのではないでしょうか。

実は、クライアントが「またお願いしたい」と思うデザイナーに共通しているのは、ツールの使い方や表現技法といったスキル面だけではありません。
デザインの成果物を支える「考え方」や「働き方」、そして「人としての安心感」が、継続的な仕事の依頼に大きく影響しているのです。

本記事では、デザイナーとしての実力を持ちながらも「さらに一歩進みたい」と考える方に向けて、
クライアントから“選ばれ続ける”ために必要な7つの視点を紹介します。

1. 健康と安定した生活リズムは最大の「武器」

デザインは創造性を求められる仕事ですが、同時に「締切を守る」「納品物のクオリティを安定させる」といった継続的な信頼も必要です。

そのために欠かせないのが、健康管理と生活リズムの安定。クライアントから見れば「いつお願いしても安心して任せられる人かどうか」が大きな判断基準になります。

徹夜明けでギリギリ提出、納期直前に体調不良で納品遅延…。そんなことが一度でもあると、「また頼もう」とは思ってもらえません。逆に、いつも落ち着いていて、納期より少し早く丁寧に納品してくれるデザイナーは、長期的な案件にも自然と声がかかるようになります。

特にフリーランスや副業のデザイナーにとっては、自分が倒れる=仕事が止まるという現実があります。
忙しさを理由に食生活や睡眠を軽視せず、自分なりのペースを整えておくことが、実は「継続して選ばれるデザイナー」になるための第一歩です。

2. 情報感度とアップデート力が“今っぽさ”を生む

同じ内容でも、「なんだか古い印象」「見た瞬間に惹かれる」という違いが出るのが、デザインの不思議なところ。「今っぽさ」や「時代感覚」は、依頼者が最も言語化しにくい要素ですが、ユーザーの反応を大きく左右します。

それを生み出せるかどうかは、日々の情報収集力とアップデートへの意識にかかっています。新しいフォント、新しいUI、新しい配色トレンド、SNSで流行っているレイアウトやテイスト…。
常にアンテナを張り、自分の中に「今の引き出し」を増やしておくことが、クライアントからの「なんかいい感じにして」に応えられる力になります。

トレンドを取り入れることは「流行に流されること」ではありません。むしろ、本質を見極めながら選び取るセンスを磨いていくことが、デザイナーとしての価値を高めていくのです。

3. ポジティブな人は“ワクワク”を伝えられる

デザインは、ただ見た目を整える仕事ではありません。クライアントやユーザーが「見てワクワクする」「行動したくなる」ような気持ちを引き出すことが、本当の意味での“効くデザイン”です。

そのワクワクを伝えるために欠かせないのが、デザイナー自身のポジティブな感情。落ち込んでいたり、投げやりな気持ちで作ったものは、どんなに整っていてもどこか冷たく感じられます。

一方で、楽しんで作っているデザインや「こうしたらもっと良くなるかも!」という発想から生まれた提案は、自然と受け取る側にもエネルギーが伝わります。
自分の気分が仕事のアウトプットに影響するという自覚を持ち、日々のコンディションを整えながら取り組むことも、プロとして大切な姿勢のひとつです。

4. 自分のデザインを“言葉で説明できる”力

クライアントとやり取りする中で「なんとなくいい感じに」「パッと目を引く感じに」という抽象的なやり取りだけでは、正しいアウトプットにはつながりません。
デザイナーとして信頼され、提案の意図や判断の背景を言葉で伝えられる力があることが重要です。

「なぜこの色を選んだのか」「なぜこのフォントを使ったのか」「なぜこの構成にしたのか」――そのひとつひとつに明確な理由があることで、クライアントも安心して判断ができるようになります。

また、言語化することで自分のデザインにも説得力が生まれ、ブレのない方向性でプロジェクトを進められるようになります。見た目の良さと論理性の両立こそ、今の時代に求められるプロフェッショナルなデザイナー像と言えるでしょう。

5. “引き出しの多さ”が安心感につながる

クライアントにとって、「何をお願いしても、それなりに形にしてくれる」という安心感は非常に大きな価値です。特に中小企業や個人事業主が相手の場合、案件ごとに専門分野を分けて依頼することは少なく、バナーも、LPも、印刷物も、時にはロゴやマップのデザインも同じ人に依頼したいというニーズがあります。

もちろん、すべてに精通していなくても構いません。大切なのは、基礎的なデザイン力がしっかり身についていることと、対応できる範囲が「広く浅く」でもある程度あること。そのうえで、苦手な分野にぶつかったときに、自分なりに工夫したり、調べて乗り越えたりする姿勢が伝われば、信頼は自然と積み上がっていきます。

引き出しの多さは、単に手数の多さではなく、「この人に頼めば、何とかしてくれる」という期待感を生み出します。ポートフォリオや実績紹介でも、ジャンルの幅や対応力の広さをアピールしていくことは、継続的な依頼につながる大きな武器になります。

6. 「何でもやります」より「断れる勇気」

デザイナーとして経験を積むと、さまざまな案件の相談が舞い込んでくるようになります。そのとき大切なのは、「何でもやります」と安請け合いしないこと。できないこと、苦手なこと、守れそうにない納期があれば、勇気を持って断る姿勢もプロとしての信頼につながります。

特に信頼関係のあるクライアントほど「任せても大丈夫だろう」と思って依頼してきます。できないことを正直に伝えることは、その信頼に誠実に応える行為でもあります。

無理に受けて品質を落とすより、自分の強みを活かせる仕事に集中することが、長く選ばれるデザイナーになるための第一歩です。

7. クライアントの“意図の先”を読み取れる力

クライアントからの依頼は、ときに曖昧で抽象的です。「スタイリッシュにしたい」「もっと目立たせたい」「インパクトが欲しい」——このような要望の背景には、本当の目的や課題が隠れていることがほとんどです。

選ばれるデザイナーは、その言葉の“奥”にある意図をくみ取り、クライアント自身が気づいていないニーズを可視化することができます。たとえば「もっと目立たせたい」は「今のままでは成果が出ていない」という不安かもしれませんし、「スタイリッシュ」は「若い世代にも響く印象にしたい」という狙いかもしれません。

クライアントの言葉を鵜呑みにせず、丁寧なヒアリングや課題の再定義を通じて、意図の先をデザインに落とし込めるか。この力こそが、提案型のデザイナーに求められる大きな資質です。

8. ミスした後の対応が「信頼の貯金」になる

デザイナーも人間です。どんなに気をつけていても、納品ミスやスケジュールの遅延、確認漏れなどが発生することはあります。重要なのは“起きてしまったミス”ではなく、“その後どう対応するか”です。

「正直に認める」「すぐに代替案を出す」「再発防止策を明確に伝える」など、誠実で迅速な対応をすることで、むしろクライアントからの信頼を高めるきっかけにもなります。表面を取り繕うよりも、自分の非を認めて向き合うほうが、長期的な関係を築く上では圧倒的に効果的です。

ミスをゼロにするのではなく、「ミスをしても、この人ならきちんとリカバリーしてくれる」と思ってもらえるような対応力を持つこと。それが信頼の貯金となり、次の依頼へとつながります。

まとめ|「またお願いしたい」と思われる人に共通するもの

デザインの技術やセンスはもちろん大切ですが、「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえるかどうかは、それだけでは決まりません。安定した生活リズムや健康、前向きな思考、伝える力、対応力といった、「人としての信頼感」や「仕事の姿勢」が、継続的な依頼につながる大きな要因となります。

デザインを仕事にするということは、自分自身が“サービス”であり、“ブランド”であるということ。スキルだけではなく、日々の習慣や考え方、生き方そのものがアウトプットに影響していきます。

…実はアトラボの社内でも共通意識として取り込んでいるものをピックアップしてみました。
「スキルアップ」だけでなく「人としての信頼性」を磨くことが、選ばれ続けるデザイナーになるための近道です。どんな案件でも丁寧に向き合い、相手の期待を超える提案と姿勢を積み重ねていきましょう。

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