全然別の業界の話なんですが。
傍から見ていて、「すごく丁寧に説明する営業マンだなー」と感心させられて「お客さんと話すときどんなこと気をつけてますか?」って聞いたことがあります。
その方はいきなり
「2才の娘がいるんですけど」
「その子と話すように、わかりやすく説明するようにしている」って言ってました。
これってホームページの内容においても言えることなのかなぁって思います。
まずは「誰」なのか覚えてもらう
例えば企業のホームページにおいて、「ロゴを見れば誰もが知っている」という大企業であればともかく、多くの場合「社名や屋号」を覚えていただくという営業の基礎の基礎みたいな話が、最も重要だったりします。
インターネットブラウザには「ブックマーク」という機能があります。
FacebookやTwitterで「いいね」とか「ツイート」をワンクリックでできるホームページも増えてきました。
お問い合わせなどの目標としているアクションが第一。
でも第二は、リピーターになってもらうことですよね?ですがその時社名が出てこないと、なかなか戻ってきてはくれません。
「あのときなんてキーワードで調べたのかなぁ?」
よく聞く話ですよね。
このタイミングで社名を覚えてもらっていれば、よりスピーディーにたどりついてくれますが、再び「あぁ、あのキーワードだ!」と再検索されたら・・・。
再びGoogleの検索結果の各企業との争いになります。「内容がよかったから」思い出してもらえたのに、社名を覚えてもらえなかったばかりに、そのアドバンテージが吹っ飛ぶ瞬間なのです。
どのような「サービス」を提供できるか説明する
例えば「魔法の水」を一杯だけ提供するサービスのホームページを作るとします。
クライアントであるあなたは、どんな魔法なのか?という点について、よく知っています。
ですが、ホームページ上に「魔法についてはナイショ」とあれば、他のサイトへ移動されてしまいます。
どんな魔法がかかる水で、いつから製造・販売されていて、一杯といってもコップなのかタライなのか、どこに行けば提供してくれるのか、どこで作られた水なのかを説明できなければ、サービスの内容を説明しているとは言えません。
「みんな知ってることでしょ?」というのが最大の勘違いです。そこから改めて説明するのがホームページに必要不可欠なことです。
次に「何をすればいいのか」を提示する
前述の「魔法の水」が欲しいと思ったお客様がホームページ内でどうしたらいいか?次のアクションがわからなければ、サービスを気に入っていたとしても、「不満」を感じることでしょう。
欲しいと思った瞬間に「お問い合わせへ」と言ったボタンであったり「ご連絡はこちら」と添えられた電話番号であったりが画面になければユーザビリティに欠けるホームページと言わざるを得ません。
またメールやFAXはその瞬間に対応してくれますが、電話はそうはいきません。
電話番号には「平日9:00~19:00」等と言った対応可能な期間を明示するべきでしょう。
高級なホテルなどの上質なサービスは、ひとつひとつの所作から徹底的に「おもてなし」の精神が宿っています。
それには前述の営業マンのような丁寧さが前提としてあると思います。クライアントに提案する立場ではありますが、誰にでもわかりやすい適度な情報量のホームページを心がけて制作したいものですね。