
新卒採用の現場では、「インターンで採用が決まる」という状況が当たり前になりつつあります。かつては選考の一環という位置づけだったインターンが、今では事実上の本選考となっており、企業にとっても学生にとっても、インターン=“最初の出会いであり勝負どころ”となっています。
特に中小企業にとっては、「学内説明会に来ない」「求人票では差別化できない」といった現状の中で、インターンは数少ない“直接会って知ってもらえる”チャンスです。しかし、その貴重な機会であるにも関わらず、「そもそも参加者が集まらない」という悩みを抱えている企業は少なくありません。
原因は、企業の魅力やインターンの内容が伝わっていないこと。Googleで調べても出てこない、検索してもページが見つからない、ページがあっても中身が薄い……そんな状況では、今の学生たちの心は動きません。
この記事では、インターン参加者を増やすために企業がやるべきWeb戦略を徹底解説します。採用サイトの情報設計から、SNS活用、企画の打ち出し方まで、「行ってみたい」と思わせる企業になるための考え方と実践例をお伝えします。
なぜインターン参加者が集まらないのか?
「そもそも存在を知られていない」という事実
企業側がインターンにどれだけ力を入れていても、学生に“見つけてもらえていない”のであれば、応募は集まりません。特に中小企業の場合、ナビサイトの掲載順位や検索結果で埋もれてしまいがちで、認知すらされていないケースが多くあります。
Web上の情報が少なすぎる
仮に企業名や事業に興味を持った学生が検索してくれたとしても、インターンの情報にたどり着けないという問題もあります。「採用情報」はあるが「インターン情報」がない、過去の開催レポートや内容の詳細がない、という状態では学生は不安になり、応募には至りません。
内容が“つまらなそう”に見える
せっかくインターンを企画していても、その内容が「会社説明会+座談会」だけだったり、「業務体験」と言いつつ実際はただの作業見学だったりすると、学生からは魅力的に映りません。インターンが“未来の自分”を想像させる場であることを理解し、参加後の得られるメリットが明確であることが求められます。
SNSや検索での導線が整備されていない
今の学生の多くは、ナビサイトだけでなくSNSや検索エンジンで情報収集をしています。しかし、企業のSNSが更新されていなかったり、ハッシュタグ運用がされていなかったり、採用サイトの構造が悪くてインターンページにたどり着けなかったり……。導線の弱さは「存在しない」と同じです。
「この会社、面白そう!」と思わせる情報設計
学生の興味は“企業規模”より“体験価値”に
インターンへの参加動機として、いまの学生は「大手だから」「有名だから」よりも、「自分にとって価値のある体験ができるかどうか」を重視する傾向にあります。つまり、企業の大小に関係なく、伝え方次第で「面白そうな会社」として選ばれる可能性があるのです。
写真・動画・レポートで“リアル”を伝える
「過去にこんな学生が参加した」「実際にこんな仕事を体験した」「社員とこんな会話ができた」といった記録を、写真や動画、インターンレポートという形でWeb上に掲載しましょう。実際の空気感が伝わる情報は、学生の興味を引き寄せます。
「学び」や「気づき」があると想像させる
単なる作業体験や見学だけでなく、「業界理解が深まった」「自分の強みが見つかった」など、参加後の“気づき”や“成長”を得られそうだと思わせる構成が大切です。実際の参加者の声を引用したり、振り返りのワーク内容を掲載したりすると、「行ってみたくなる理由」が明確になります。
社員の人柄やチームの雰囲気を見せる
どんな人と働くことになるのか、社内の雰囲気はどんな感じかを想像できるように、社員インタビューや日常風景の写真も積極的に活用しましょう。「就職後にミスマッチにならないか」という不安を取り除くうえでも、「人」の魅力を見せる情報設計は効果的です。
採用サイトだけじゃ足りない!Web発信の分散戦略
採用サイトは“受け皿”でしかない
どんなに内容の充実した採用サイトを用意しても、そこにたどり着いてもらえなければ意味がありません。検索結果からの流入や企業名検索はもちろん重要ですが、興味を持ってもらう“きっかけ”を広くつくる必要があります。
SNSやオウンドメディアを“入り口”に
最近の学生は、企業を「調べる」よりも、まずは「なんとなく知る」ことから始まります。X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、note、YouTubeなど、複数のメディアを併用することで、偶然の発見や興味喚起を狙うのが効果的です。
媒体ごとに“役割”を分けるのがコツ
- Instagram:写真で「雰囲気」や「人柄」を伝える
- X:ライトな投稿で継続的な接点をつくる
- note:社員インタビューや代表メッセージなど深掘り記事で価値観を伝える
- YouTube:インターン紹介動画や仕事紹介などを動画で分かりやすく
「どこから見つけられても、興味を持って採用サイトへ来てもらう」導線を設計することが、いまのWeb戦略には求められています。
“旬”の話題で検索や拡散も狙える
インターンの開催告知やレポートを「今しかない情報」として発信することで、季節性のある検索やSNSでの拡散も狙えます。タイミングに合わせたWeb発信を意識し、イベント性のある話題で学生の関心を引くのも大切なポイントです。
学生が“行きたくなる”インターンの企画とは?
企業の「都合」ではなく、学生の「体験価値」から考える
いまだに多くのインターンが「会社説明+職場見学+軽作業体験」で終わっています。しかし、学生が求めているのは“リアルな仕事体験”や“成長実感のある時間”です。単なるお試し体験ではなく、自分の能力を試せるワークや実践課題のある内容のほうが高く評価される傾向にあります。
「この会社で働く」イメージを持たせる
参加後のアンケートで「実際に働く自分を想像できた」と答えた学生の満足度は高くなります。社員との座談会や業務同行、若手社員の本音トークなど、リアリティのある時間を用意することがカギです。
競争より「共創」を感じさせる
グループワークや発表型のインターンでありがちなのが、「誰が一番優秀か」を競わせるような構成です。しかし、Z世代の多くは“みんなでいいものをつくる”“仲間と前向きに取り組む”体験に価値を感じています。競争型ではなく、共創型の設計にすることで応募の間口が広がります。
「楽しそう」が伝われば、集まる
ターゲットが大学1〜2年生であれば、「就活の準備」としてのメリットよりも、「なんか面白そう!」という第一印象のほうが効果的です。ビジュアル、コピー、プログラム名なども含めて“直感的に惹かれる設計”がポイントになります。
インターン後につながる導線設計も忘れずに
参加しただけで終わらせない「次の一手」
どんなに満足度の高いインターンを実施しても、参加後のフォローがなければ“ただの思い出”で終わってしまいます。重要なのは、参加した学生に「この会社、もっと知りたい」「今後もつながっていたい」と思わせること。そのためには、インターン後に継続的な接点を持つための仕組みが不可欠です。
具体的な導線例
- サンクスメール+次回イベントの告知:熱が冷めないうちに次の情報を届ける
- 限定LINEオープンチャットやInstagramの裏アカ:社員や参加者とのカジュアルな交流の場をつくる
- 継続フォローメール(ステップメール):就活や業界情報など役立つ内容でつながり続ける
- インターン生限定の座談会やOB訪問の案内:よりリアルな情報を得られる機会の提供
「またこの会社に会いたい」と思わせる体験と仕組みがあってこそ、母集団形成につながるのです。
情報は「プル型」で引き寄せる
今の学生は、不要な情報を避ける傾向が強いため、押しつけがましい案内は逆効果です。自分のタイミングで情報を見に行ける「情報ストック型」のページやアカウント設計も重要です。
アトラボでは、Web発信から導線まで一体設計します
単発イベントで終わらせない、採用戦略の「設計図」
アトラボでは、単にインターン募集ページをつくるだけではなく、インターンの企画からWeb上での発信、さらに参加者との継続的な接点づくりまでを一体で設計する支援を行っています。
「集めて終わり」ではなく「つなげて活かす」
インターンの成功は、その後の母集団形成や採用につながる仕組みが整ってこそ意味があります。アトラボでは、学生視点を踏まえたストーリー設計をもとに、以下のような施策を組み合わせてご提案しています。
- 採用サイトの見直しと導線強化
- SNS(Instagram・LINE・Xなど)との連携
- ステップメールや自動返信フォームの整備
- 採用パンフレットやインターン紹介動画の企画制作
採用活動の「次の一歩」が見える化されます
「とりあえずインターンはやっているけど、うまくつながっていない」「せっかく来てもらった学生が離脱してしまう」といった課題がある場合は、ぜひご相談ください。御社の採用活動に合わせた“育てる採用導線”を一緒に設計します。

まとめ|インターンで“選ばれる企業”になるために
インターンは今や、企業と学生の最初の接点であり、採用成功への入口です。優秀な人材を獲得したい、早期に学生との関係を築きたい──そう考えるなら、「学生が来たくなる仕掛け」と「参加後の導線」の両方が欠かせません。
採用サイトだけで完結せず、SNSや動画、LINEなど多面的にアプローチすることで、ようやく学生の目に留まり、心を動かすことができます。
そして、せっかくの接点を「つながり」へと昇華させるためには、導線設計と継続的なコミュニケーション設計が必要です。
アトラボでは、企画段階からWeb発信、採用広報、導線構築まで一貫してサポートしています。インターンでの採用成果を本気で高めたい企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。




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