いつもWEBネタのニュースばかり書いているので、たまには本業であるホームページ制作における「気づき」についても書いてみます。
WEBサイトをデザインする際に、業種に応じて「ターゲット層」というのはある程度推定します。
男性か女性か、年齢層は?
どんな趣味を持っている層が望ましいのか?所得水準は?とか、ターゲット層と言ってもあらゆる基準がありますが。
ところでWEBサイトって、お問い合わせフォームへ進むボタンがあったり、電話番号が一番上と一番下に書いてあったりしますね。
もちろんWEBデザインのセオリーと言うのが存在していまして、ほとんどのWEBサイトが同じような場所に「そもそもの目的」へと誘導するボタンや電話番号、あるいは店舗へのご案内図があったりしますが、なぜなんでしょう?
いろんな意見があると思いますが、アトラボでは次のように考えます。
インターネットに慣れているかいないか?でユーザーのアクションは異なる
WEB制作を考える場合には、ターゲット層を絞った後に「ユーザーのWEBリテラシー」についても選別する必要がある、と考えています。
※リテラシー・・・この場合は、「なんらかの分野で用いられている記述体系を理解し、整理し、活用する能力」、を指します。
簡単に言いますとインターネットに慣れているかどうか?
具体例では、「詳しく相談したい」と言うときに、「メールしたい」派と「電話したい」派のどちら?、って感じでしょうか。
普段パソコンで文字を打ったり、メールで商談する人々は電話でのやり取りより「伝え忘れが少ないし」って理由でメールやメールフォームでのお問い合わせをしてきますが、そもそもインターネットで調べたりすることが少ない人やスマートフォンユーザーなどは詳しく相談したいことであればあるほど、「電話しちゃお」ってなる傾向が強いです。
「電話しちゃお」な人は、その時電話番号がないと話になりません。だから「ページを見た瞬間」に表示されている必要がありますし、ぱーっとそのページを「読み終えた瞬間」に電話番号が画面にあるべき、だからほとんどのホームページは最初と最後に電話番号があるのです。
他のページへ移るメニューがあちこちにあるのも、なぜなんでしょ?
このあたりは最終目的である「お問い合わせ」だけでなく、各ページに移動するメニューボタンの設置などでも傾向が分かれます。
パソコンでもスマートフォンでもそのデバイスでのWEB閲覧に慣れている方は、いわゆるグローバルメニューが上のほうにあって、サイドバーのメニューなどから気になるキーワードを選んでクリックすることができますが、そうでない方の場合には一番目立つところ、具体的には面積が大きかったり、画像だったり、色の対比が強いところから見始めます。
しかしながら、WEBに慣れているかいないかってことで「ターゲット層を選別する商品」って限られますよね?
だから同じWEBサイト内に、前述のWEBリテラシーについての両端、いやもちろん中間層の各段階の層をも取りこぼさないためのデザイン的な構成が必要になってきます。
インパクトのあるバナーにも、わかりやすい説明文の後にシンプルなテキストにも、同じページへのリンクを貼られているのはそのためです。
直感的にキーワードが書かれたボタンだけで「これだ?」って感じる方と、「あなたのお悩みはどれですか?」と質問して初めて答えを考え始める方がいます。
誰でも「インターネットを駆使して情報を簡単に吸い上げる時代」なんて考えないように努めています。
私は毎日パソコンに触り、仕事をしていますが、「パソコン開くのは、年に1回か2回かなー」って方に見てもらった時にこそ「特殊なニーズ」や「緊急性」を伴うビジネスチャンスがあるからです。