押し売りは逆効果!顧客に寄り添うInstagram運用で営業を変える方法

Instagramは今や、BtoC向けの企業やブランドにとって、単なるSNSではありません。認知拡大・ファンづくり・見込み顧客との関係構築まで、営業活動を補完する重要なチャネルとなっています。

しかし、「新商品のお知らせ」「セールの告知」「〇〇割引キャンペーン」など、“売ること”に偏った投稿ばかりを続けていると、ユーザーはフォローをやめ、投稿をスルーしてしまう傾向にあります。

今、求められているのは、「売る」前に「共感される」こと。企業アカウントであっても、ユーザーに寄り添い、“押し売りしない”姿勢こそが、信頼を得て、将来の顧客を育てる近道です。

この記事では、Instagramを活用して「押し売り感なく営業につなげる」ための考え方や具体的な投稿の工夫、BtoC企業が取り組むべき共感型運用の方法について紹介します。

なぜ「売り込まない運用」が営業につながるのか?

Instagramにおいて「売り込み感」を前面に出すアカウントは、フォロワーから敬遠されがちです。特にBtoCの消費者は、商品やサービスを「欲しい」と思った瞬間に情報を取りに行くため、それ以前の段階では過剰な営業感よりも、共感や好感が重要です。

ユーザーは「共感」からアクションを起こす

現代のユーザーは、「商品が欲しいから」ではなく、「その企業の価値観に共感したから」「世界観が好きだから」といった感情的な動機でフォローを続けます。いわば、売上は“結果”であり、その前に「共感資産」を積み上げることが必要なのです。

企業の姿勢や人柄を伝えることで「親近感」が生まれる

売り込みを抑え、日々の活動の裏側や、スタッフの人柄、顧客とのやりとりなどを投稿していくことで、フォロワーとの距離が縮まり、コメントやDMなどの「接点」が増えます。この自然な接点が、将来的な来店や購入、問い合わせにつながるのです。

信頼が先、購買は後

「フォロー=見込み顧客」と捉えると、育成する視点が欠かせません。いきなり購入を促すのではなく、信頼を蓄積し、「この会社のことは前から知ってたから」という安心感を提供することが、競合との差別化や選ばれる理由になります。

Instagram運用で「共感」を得るための3つの原則

Instagramで共感される企業アカウントをつくるには、単なるビジュアルの美しさや情報発信だけでは不十分です。大切なのは、フォロワーの心に寄り添い、「この企業、なんか好きかも」と思ってもらえる運用です。ここでは、共感を得るために欠かせない3つの原則をご紹介します。

1. 世界観を統一する

投稿内容や画像に統一感があると、ユーザーに「ブランドらしさ」が伝わりやすくなります。たとえば、カラーやトーン、使う言葉、写真の雰囲気などを一定に保つことで、「この投稿はあの会社だ」と一目でわかるようになります。統一感のあるアカウントは、信頼感や安心感につながります。

2. スタッフや現場の「人間味」を伝える

無機質な商品画像や広告ばかりではなく、スタッフの日常や作業風景、お客様とのやりとりなど、等身大の姿を伝えることで親しみが生まれます。ユーザーは「企業」よりも「人」に共感する傾向があり、人の存在を感じられるアカウントほどフォローが定着しやすくなります。

3. フォロワー目線の投稿を心がける

自己満足の発信になっていませんか?投稿内容は常に「この投稿は誰のためのものか」を意識しましょう。たとえば、「お客様が知っておくと便利な豆知識」「購入前によくある質問」など、ユーザーの立場で役立つ情報を出すことで、自然と信頼と共感が得られます。

やってはいけない「押し売り感満載」の投稿例

Instagramを営業や販売の手段として活用することはもちろん有効ですが、過度な売り込みは逆効果。とくにBtoC向けのアカウントでは、ユーザーに敬遠される原因となります。ここでは、共感どころか離脱を招いてしまう、押し売り感の強い投稿の具体例とその改善ポイントを紹介します。

1. 毎回「今すぐ購入はこちら!」の告知ばかり

すべての投稿が「○○円!今すぐDMください!」や「残りわずか!お早めに!」といったセールス一色では、フォロワーは疲れてしまいます。Instagramはあくまで“交流”の場。売りたい気持ちは伝わっても、「このアカウントはフォローし続ける価値があるか?」と疑問を抱かせてしまいます。

2. 商品画像のみで説明がない

商品やサービスの写真だけを投稿し、背景や思い、使い方の提案などが一切ない投稿もNGです。「なぜこの商品が必要なのか?」「誰のためのものなのか?」といった視点がない投稿は、ただの広告になりがちで、共感を得るのは難しくなります。

3. フォロワーの反応を無視した一方通行な発信

コメントに返信しなかったり、アンケートや質問機能を活用しなかったりするなど、ユーザーとの対話を避けた発信も“売るためだけのアカウント”に見られてしまいます。Instagramは双方向のコミュニケーションができる場だからこそ、対話姿勢がないと押し売り感が際立ってしまいます。

「売りたい」という気持ちが前面に出てしまうと、ユーザーの心は離れていきます。あくまで「信頼」と「共感」の上に成り立つ営業活動だと意識しましょう。

事例から学ぶ、共感を生む投稿アイデア

Instagramでの発信を通じて見込み客との距離を縮めたい場合、必要なのは“押し売り”ではなく“共感”です。ここでは、実際の企業アカウントで見られる事例を参考にしながら、共感を得るための投稿アイデアを紹介します。

1. 商品が生まれるまでの「背景」を伝える

製造の現場、担当者の想い、開発時のこだわりなどを伝えることで、商品に対する「ストーリー」が生まれます。たとえば、食品メーカーが「素材の仕入れ先農家の風景」を投稿していた事例では、「安心感がある」「作り手の顔が見える」といった好意的なコメントが多く寄せられていました。

2. ユーザーの声・利用シーンを紹介する

実際に商品を使っているユーザーの写真やコメントを紹介することで、リアルな使い心地が伝わります。あるアパレルブランドでは、購入者のコーディネート写真を紹介することで、「自分にも似合いそう」「参考になる」と反応が増え、ファンのエンゲージメント向上につながっています。

3. 日常に溶け込むような“ちょっとした話題”

商品の直接的なPRではなく、「スタッフのお昼ごはん」や「オフィスの観葉植物の成長記録」など、ちょっとした“日常”の発信も共感を生みやすいです。ある地元のお菓子屋さんでは、店主の何気ない日常の投稿が“ほっこりする”“会いに行きたくなる”といったファンづくりに成功しています。

共通して言えるのは、「売り込む」のではなく「人間味」や「親しみ」を伝えることで、ユーザーとの距離が縮まり、結果として営業・購買行動につながるという点です。

営業視点でのInstagram活用の工夫

Instagramは「広報」や「ファンづくり」だけでなく、営業活動の一環としても非常に有効です。ここでは、営業担当者の視点から見たInstagramの活用法について、具体的な工夫ポイントをご紹介します。

1. DMを“名刺交換”の場として活用する

DM(ダイレクトメッセージ)は、気軽な接点でありながらも1対1の営業コミュニケーションが可能なツールです。問い合わせやコメントがあった際には迅速に対応し、定型的な挨拶文ではなく相手の投稿内容に触れた一言を添えることで、信頼関係の第一歩を築けます。

2. プロフィールは“営業資料”として設計する

Instagramのプロフィール欄は、いわばデジタル名刺。会社名やサービス内容、営業エリア、問い合わせ導線(リンクやLINEなど)を簡潔かつ魅力的に記載しておくことで、初めて訪れたユーザーにも信頼感を与え、離脱を防ぎます。「見て終わり」ではなく、「アクションを促す」設計がポイントです。

3. ストーリーズ・ハイライトを“営業ツール”に

ストーリーズは日常の投稿だけでなく、FAQや施工例紹介、スタッフ紹介などを活用して、ハイライトとして残しておくと、まるで営業トークのような役割を果たします。「よくある質問」や「施工の流れ」など、ユーザーが気になる情報を先回りして用意することで、接触前の不安を払拭できます。

営業担当が直接Instagramを運用していなくても、運用担当者と連携してこのような工夫を盛り込むことで、“無意識に営業できている状態”を作ることが可能です。

アトラボができること:ブランドの“らしさ”を活かすSNS設計

私たちアトラボでは、単に投稿代行やSNS運用を行うのではなく、「そのブランドならではの伝え方」に徹底的にこだわっています。

誰に、どんな気持ちで届けるかを明確にする「設計」

Instagram運用の出発点は、「誰に見てもらいたいのか?」「どんな印象を持ってもらいたいのか?」を明らかにすることです。アトラボでは、商品やサービスの特長だけでなく、創業者の想いや、今いるスタッフの人柄、伝統や地域性といった背景までヒアリングし、ブランドらしさを形にするSNS設計を行います。

ビジュアルと文章で“統一感”のある発信を

投稿画像のテイストや色味、フォントの使い方、キャプションのトーンなど、すべてがブランドの世界観づくりに関わります。デザイナー・ライターがチームで連携し、見た目の統一感はもちろん、ブランドストーリーが伝わるコンテンツ制作を行います。

継続しやすい運用体制づくりも支援

社内での運用をご希望の場合は、投稿テンプレートの作成や運用マニュアルの整備、スタッフ向けのレクチャーも対応可能です。「Instagramの運用が続かない」「何を投稿していいか分からない」といった企業様にも、無理なく継続できる仕組みをご提案します。

「この会社、なんかいいな」と感じてもらえるSNSアカウントを目指して、一緒に設計から運用までサポートいたします。

まとめ

Instagramは、単なる販促ツールではなく、企業と顧客が「つながる」ための場として活用される時代になりました。

特にBtoCビジネスでは、ユーザーが商品を知り、ブランドに親しみを持ち、信頼を寄せるまでのプロセスのなかに、SNS上での「共感」が大きな役割を果たします。

だからこそ、「売り込み」ではなく、日々の発信を通じて“らしさ”を届けることが、最終的な営業活動や顧客獲得につながっていくのです。

アトラボでは、そんな「寄り添うSNS運用」を大切に、コンセプト設計・投稿ルールづくり・運用代行・社内運用支援まで、貴社に合わせたサポートをご提案しています。

Instagramの運用にお悩みの方、これから始めたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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