「マイナビに掲載しているのに、説明会に人が集まらない…」「エントリー数がまったく伸びない…」
そんなお悩みを抱えている中小企業の採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
掲載費をかけて情報を充実させても、学生の目に留まらなければ母集団は形成できません。
特に知名度の低い中小企業にとって、マイナビ掲載だけで勝負するのは非常に厳しい戦いです。
今の学生たちは、マイナビだけを見ているわけではありません。気になった企業を検索し、SNSや企業の採用サイトを通じて「本当に自分に合いそうか」を見極めています。
つまり、“見つけてもらった後にどう伝えるか”=採用広報のあり方が問われているのです。
本記事では、マイナビやナビ媒体に依存しない中小企業ならではの採用広報戦略について、実現しやすい施策を中心にご紹介します。
「マイナビは使っているけど成果が出ない…」「うちは知名度がないから学生が集まらない…」という方にこそ、ぜひお読みいただきたい内容です。
知名度がない企業がマイナビだけでは戦えない理由
多くの中小企業が「マイナビに出せば学生が来てくれるはず」と期待しますが、現実はそう簡単ではありません。
その最大の理由は、ナビサイトに掲載されている企業数の多さにあります。2025年卒の「マイナビ2026」では、掲載企業数は3万社以上。学生にとって、すべての企業を見ることなど到底不可能です。
学生は「キーワード検索」や「絞り込み機能」を使って企業を探しますが、知名度がない企業はそもそも検索対象になりにくく、比較検討のテーブルにも乗りづらいのが現実です。
さらに、ナビサイトの中では、掲載情報のボリュームやデザイン、キャッチコピーなどで印象が大きく左右され、“伝えたいこと”をきちんと見てもらうのが難しいという課題もあります。
一方で、学生の企業選びは年々多様化しています。ナビサイトで気になった企業は、その場でGoogle検索したり、SNSで口コミや雰囲気をチェックしたりするのが当たり前になりました。
つまり、ナビサイトはあくまで「入口」であり、その後にどれだけ“惹きつけられる情報”を用意しているかが、選ばれるための分岐点となっているのです。
だからこそ、中小企業にとっては「載せて終わり」ではなく、“知ってもらった後の導線”や“自社の魅力の見せ方”が重要になってきます。
次の章では、その鍵を握る「採用広報」という考え方について解説します。
だから必要になる「採用広報」の考え方
「採用広報」とは、単に求人情報を発信するのではなく、“自社の魅力”を伝えて学生に選ばれるための活動を指します。
求人広告(=広告)は「今すぐ来てほしい人」に対して短期的にアプローチする手法。一方で、採用広報は“未来の応募者”に向けて信頼や共感を積み重ねていく、中長期的な情報発信です。
特に新卒採用では、学生の企業選びにおいて「その会社で働くイメージが持てるか」「社員がどんな人か」「どんな雰囲気の職場か」といった“リアルな空気感”が意思決定に直結します。
マイナビなどのナビ媒体では、伝えられる情報の量や形式が限られているため、学生が気になって検索したあとに「もっと詳しく見られる場所」を用意しておくことが重要です。
そこで活躍するのが、採用特設サイトやSNSといった情報発信の場。社員インタビューや仕事紹介、社内イベントの様子などを掲載することで、学生に「自分に合いそう」「楽しそう」と思ってもらえるきっかけをつくれます。
つまり、採用広報とは、「どんな学生に」「どんな印象を持ってもらい」「どんな行動につなげたいか」を考え抜いた戦略的な情報発信なのです。
次の章では、そうした採用広報を中小企業でも実現しやすい具体的な施策として、4つの方法をご紹介します。
中小企業でもできる!おすすめの採用広報施策4選
「採用広報」と聞くと、大企業のように広告費や人員が必要だと思われがちですが、中小企業でも実現しやすく効果的な取り組みはたくさんあります。
ここでは、コストを抑えながらも学生の関心を引き、志望動機形成につながる施策を4つご紹介します。
1. 採用特設サイトの設置と活用
ナビサイトだけでは伝えきれない企業の雰囲気・人・文化・働き方を届ける専用ページです。
- 社員インタビュー、1日のスケジュール、社内イベントの様子などを掲載
- マイナビやSNSからの誘導先として活用可能
- スマホ対応・写真重視・読みやすさがポイント
学生が「この会社、自分に合いそう」と思える場として、採用活動の“母艦”として機能します。
2. InstagramやX(旧Twitter)などSNSでの採用アカウント運用
日々の業務や社内イベント、社員の素顔などを発信し、「会社の空気感」を伝えるのに最適です。
- 難しく考えすぎず、写真+ひとことでもOK
- “誰が働いているか”が見えることで、親近感を生む
- ハッシュタグ活用で興味を持った学生に届きやすく
無理にバズらせようとせず、継続的な発信を意識しましょう。
3. 社員インタビューや1日の仕事紹介コンテンツの作成
「どんな人が働いているのか」「どんな1日を送っているのか」を具体的に紹介することで、学生が働くイメージを持ちやすくなります。
- 文章+写真だけでも十分効果的
- 若手社員の声は特に響きやすい
- 動画が撮れるとよりリアルに伝えられる
これらのコンテンツは採用特設サイトやSNSでも活用できます。
4. 学校との接点づくり・OB訪問ルートの活用
ナビ媒体外の接点として、大学のキャリアセンターとの連携や、卒業生を通じた紹介も有効です。
- 小規模でも個別説明会や学内セミナーに参加
- OB・OGがいれば、紹介や座談会などを企画
“信頼のある第三者経由”は、学生にとって安心感のある情報源になります。
このように、大きな予算をかけずとも、工夫と継続で「知名度ゼロから選ばれる企業」になることは十分可能です。
次は、こうした採用広報の取り組みによって得られる成果について見ていきましょう。
採用広報に取り組むことで得られる3つの成果
「採用広報は手間がかかりそう…」と思われがちですが、実際に取り組んだ企業では、中長期的に“採用の質”を底上げする効果を実感しています。
ここでは、特に中小企業が採用広報に取り組むことで得られる、代表的な3つの成果をご紹介します。
1. 自社にマッチした学生からの応募が増える
自社の文化や社員の雰囲気を採用サイトやSNSで発信することで、企業の「リアルな姿」に共感した学生が集まるようになります。
その結果、「なんとなく応募した」学生ではなく、「この会社で働きたい」と思っている志望度の高い応募者が増えていきます。
2. 内定辞退や早期離職を防ぎやすくなる
採用広報によって、学生が入社前から企業への理解や期待を深められるため、入社後のギャップが少なくなります。
「こんな会社だと思わなかった…」という理由での辞退や離職を減らし、長く活躍してくれる人材を確保しやすくなります。
3. 採用活動そのものが“資産”として蓄積される
一度作ったコンテンツ(インタビュー・写真・動画など)は、翌年以降も活用可能です。
また、SNSや採用サイトに投稿された情報は、企業の認知度やブランド力の向上にもつながります。
このように、採用広報は単なる「情報発信」ではなく、採用活動全体の効率化と質の向上に大きく貢献してくれる取り組みなのです。
次は、こうした採用広報を中小企業の規模感に合わせて支援している、アトラボのサービスについてご紹介します。
アトラボでは採用広報の企画・設計から運用まで対応しています
「採用サイトをつくった方がいいのはわかるけど、何を載せたらいいかわからない…」
「SNSで情報発信したいけど、続けられる自信がない…」
そんな中小企業の採用担当者の皆さまへ。
株式会社アトラボでは、採用広報の戦略設計からコンテンツ制作、運用のご支援まで一貫対応しています。
提供している主なサービス
- 採用特設サイトの企画・デザイン・制作
- 社員インタビュー・写真撮影・動画コンテンツの制作
- SNS(Instagram・X等)の開設・運用支援
- ナビ媒体との導線設計・連携支援
- 中長期的なブランディング施策のご提案
単にページを作るだけでなく、「誰にどう届けるか」「どんな印象を与えるか」までを考えた、戦略的な採用広報をご提案します。
「知名度がないからこそ、“見せ方”で勝負したい」
そんな企業の皆さまと一緒に、成果につながる採用活動をつくっていきます。
採用サイト制作やSNS運用の実例はこちら:
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まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
ナビサイトに掲載するだけでは、なかなか学生の目に留まらない――。
そんな現実に直面している中小企業こそ、「採用広報」という視点を持つことが大切です。
知名度がないからこそ、「この会社、いいかも」と選ばれるための情報発信が必要です。
それは派手な演出ではなく、社員の素顔や職場の雰囲気を“ありのまま”に伝えることから始まります。
採用特設サイトやSNS、インタビューコンテンツなど、できることから少しずつ整えていくことで、自社に共感してくれる学生と出会える可能性は大きく広がります。
アトラボでは、中小企業にフィットした採用広報の企画・設計・制作をワンストップで対応しています。
「マイナビに載せたけど結果が出ない…」「採用の伝え方を見直したい…」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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採用の“伝え方”を変えれば、未来の出会いも変わります。

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