「採用特設サイトって、何を書けばいいですか?」
よくいただくこの質問に、私たちが真っ先にお伝えするのが「写真がとても大事です」ということです。
文章やキャッチコピー、動画など、採用に関わるあらゆるコンテンツのなかでも、「写真」はもっとも直感的で、強い印象を与える要素です。とりわけ、働いている社員の表情や姿勢から伝わる空気感は、フリー素材や図解では絶対に表現できません。
求職者は、会社の理念や待遇条件だけでなく、「自分がその場所で働いている姿を想像できるかどうか」を見ています。そう考えると、どんな写真が掲載されているかで、応募してくる人材の質が変わるのも当然といえるでしょう。
本記事では、採用特設サイトにおける「写真の重要性」と、その理由、さらにアトラボがどのような視点で撮影をディレクションしているのかを、実例を交えてご紹介します。
なぜ“写真”が採用活動に効くのか
文章よりも一瞬で「空気感」を伝えられる
採用サイトでは「やりがいのある仕事」「風通しの良い職場」などの言葉がよく使われますが、それだけで職場の雰囲気は伝わりません。社員の自然な笑顔、真剣な表情、現場の様子を映した写真こそが、「この会社で働くって、こういうことか」というリアリティを伝える最短ルートです。
写真は「共感」を生む
求職者は自分の未来像を重ね合わせながら求人情報を見ています。言い換えれば、「自分がこの会社で働くとしたら?」という目線で見ているのです。自分と年齢や雰囲気の近い社員が写っていれば、それだけで親近感がわき、応募の一歩につながります。
“顔が見える職場”は信頼を得やすい
顔の見えない会社よりも、誰が働いているのかがわかる会社のほうが信頼される──これは採用だけでなく営業や広報にも通じる話です。社員が登場する写真は、企業の姿勢や風土を可視化する役割も果たします。
フリー素材では絶対に伝わらない「リアル」
「それっぽさ」と「らしさ」は違う
無料素材サイトや有料のストックフォトには、明るく清潔感のある写真が多く揃っています。しかし、それらはあくまで「それっぽく」見える写真であって、御社らしさや、実際の仕事現場の空気感までは伝えられません。
採用活動において重要なのは、見た目の美しさよりも「この会社の雰囲気、好きかも」と思ってもらえるリアルな情報です。
「信じてもらえる」写真かどうか
就職・転職活動をする人の目は年々肥えています。あからさまに作られた写真や、どこかで見たような汎用的なビジュアルにはすぐ気づき、「この会社、本当にこんな雰囲気なの?」という疑問が生まれます。一方で、社員の自然な笑顔や動きがある写真は、安心感と信頼感を与えるもの。写真一枚が与える印象は、想像以上に大きいのです。
「リアル」こそが差別化になる
多くの企業が「似たような言葉」「似たような構成」の採用情報を発信する中で、唯一無二の要素となるのが「リアルな写真」です。フリー素材では決して再現できない、「御社らしさ」を映し出すことこそが、求職者の心に残り、応募動機につながります。
プロによる撮影が“応募の質”を変える
“誰でもできる撮影”では伝えきれないもの
スマートフォンのカメラ性能が向上し、誰でも簡単に写真を撮れる時代になりました。しかし、「伝わる写真」を撮るには、構図・ライティング・被写体の表情・背景とのバランスなど、多くの要素を意図的に設計する必要があります。
プロのカメラマンは、瞬間を切り取るだけでなく、「どんな写真が伝わるか」を考え、採用活動の目的に沿った画作りができるのです。
応募者が「自分の未来」を想像できる写真に
プロによる撮影の強みは、ただ綺麗なだけでなく、「この中で働く自分が想像できる」ような写真を撮れることにあります。
現場の温度感、社員の空気感、部署ごとの雰囲気までが画面越しに伝われば、それを見た求職者の中に「この会社、合いそうだな」という感覚が芽生えます。それは、応募動機の質に直結する大きな要素です。
「企業の本気」が伝わる
そしてもう一つ。プロによる撮影をしている=採用に本気で取り組んでいる企業という印象を与える効果もあります。
「ここまで準備してくれているなら、自分も真剣に向き合いたい」──求職者の心が動く瞬間は、意外とこうした細部に宿っています。
撮影時に意識すべき3つのポイント
1. 「実際の業務風景」を撮る
採用サイト用の写真といっても、スーツ姿でポーズを取るような形式的なカットだけでは、求職者に響きません。
もっとも伝わるのは、日常の業務をこなしている「ありのまま」の姿です。PC作業、製造現場での手作業、打ち合わせ風景など、普段の姿にこそ企業らしさがにじみ出ます。
2. 「表情」にフォーカスする
社員の笑顔や真剣なまなざしといった表情は、文字情報では伝えきれない空気感や人間性をダイレクトに届けてくれます。
応募者にとっては「この人たちと働くかもしれない」という前提で写真を見るため、表情は企業の印象に直結します。緊張を解くような雰囲気づくりも重要です。
3. 「多様な部署・年齢層」をバランスよく
撮影の際は、部署や役職、年齢・性別のバランスを意識することがポイントです。
同じような人物ばかりが登場する写真では「自分が入っていいのかな?」という不安を与えてしまうこともあります。さまざまなバックグラウンドをもつ社員が活躍している様子を見せることが、安心感につながります。
アトラボができること:採用サイトと写真の両輪でサポート
アトラボでは、採用特設サイトの制作を単なる「ページづくり」ではなく、企業の魅力を最大限に伝える“総合的な採用ブランディング”と考えています。その中でも特に重要な要素として、私たちは写真の力に注目しています。
採用ページに掲載する写真は、単に「人が写っていればいい」というものではありません。求職者が「この会社で働く自分」を想像できるような、ストーリー性のあるカットこそが効果を生みます。アトラボでは撮影において、以下のようなディレクションを行います。
- どんな職種やシーンを撮るべきかを事前にすり合わせ
- 社員の自然な表情や業務風景を引き出すための現場づくり
- 撮影後の写真選定においても「伝える力」を意識した選別
もちろん、撮影とセットで採用特設サイトの設計・デザインもワンストップでご提供。写真と文章、デザインのバランスを取りながら、御社の「らしさ」が伝わるページを制作します。
「求人広告では応募が集まらない」「自社の雰囲気をもっと伝えたい」そんなお悩みがある方は、ぜひアトラボにご相談ください。
まとめ
採用活動において、伝えたいことがたくさんあるのは当然です。業務内容や待遇、福利厚生、社風…。けれど、そのどれもが「写真1枚」に勝る説得力を持たないこともあります。言葉では補えない「空気感」や「人柄」は、リアルな現場の様子を写した写真だからこそ、伝わるものです。
特に、はじめて就職を考える学生や、転職を検討している人にとって、「ここで働く自分を想像できるかどうか」は大きな判断基準となります。だからこそ、採用特設サイトにおいては、プロのカメラマンによる撮影と、それを最大限活かすページ設計が必要です。
アトラボでは、採用戦略とクリエイティブの両面から中小企業の採用活動を支援しています。「まずは写真を撮るところから相談したい」といったご相談でも構いません。お気軽にご連絡ください。


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