クラウドを使うほどではない“一時的な送信”、どうしてますか?
動画や大量の画像データを誰かに送るとき、どんな手段を使っていますか?
DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージを使えば便利ですが、こんな悩みはないでしょうか。
- ファイル共有の設定が面倒
- 相手がどこまで操作に慣れているかわからない
- 今回は一時的なやりとりだから、アカウント作成まではしたくない
そんなときに便利なのが、「データ転送サービス」と呼ばれるファイル送信専用のWebサービスです。
面倒な登録も不要で、URLを送るだけ。とにかく“サクッと送りたい”ときに活躍してくれます。
代表的なサービスとしては「ギガファイル便」や「データ便」などがありますが、それぞれに特徴や向き・不向きがあるのをご存知ですか?
本記事では、無料で使える大容量ファイル転送サービスを5つ厳選して比較します。
「メールでは送れない重いデータを安全に送るにはどうしたらいい?」
「相手に迷惑をかけず、シンプルに受け取ってもらうには?」
そんな疑問をお持ちの方に、最適な選び方をご紹介します。
ITに詳しくない相手でも安心して使えるサービス、セキュリティ面に配慮されたサービスなど、目的や状況に応じて最適なサービスを選べるよう、比較形式でまとめています。
よくあるファイル共有の“お悩みあるある”
動画や画像など、容量の大きなファイルをやり取りするときに
「これ、どうやって送ればいいんだろう…」と悩んだことはありませんか?
特に、一時的なやり取りや相手のITスキルがわからない状況では、クラウドストレージやメール添付だけでは対応しきれないこともあります。
実際によくある「あるある」を挙げてみましょう。
- ファイルサイズが大きすぎて、メールに添付できない
- 送ったつもりが届いていない(相手の迷惑メールフォルダに入っていた)
- クラウドで共有したけど、相手が開き方がわからず電話対応に
- 「ダウンロードはこちら」だけ送ったが、広告やボタンが多すぎて相手が迷ってしまった
- 期限切れになっていて、相手がダウンロードできなかった
また、社内の別部署や外注先などにデータを渡す場合、一時的なやり取りでアカウント作成やフォルダ共有の設定をお願いするのは、ややハードルが高く感じられます。
そんなときに役立つのが、「シンプルで、登録不要で、送ったら終わり」のファイル転送サービスです。
次の章では、どんな視点でこうしたサービスを選べばよいのか、比較のポイントを整理してみましょう。
比較のポイント|どんな視点でサービスを選ぶ?
ひとくちに「ファイル転送サービス」といっても、それぞれ特徴が異なります。
使いやすさだけでなく、相手にとっての受け取りやすさ、安全性、通知機能などもチェックしておくと、よりスムーズなやり取りが実現できます。
以下のようなポイントを意識して選ぶと、自分にも相手にもやさしいファイル共有が可能になります。
- ファイル容量の上限
└ 無料で送れるサイズには制限あり。1ファイル◯GBまで、合計◯GBまでなど、サービスごとに異なる。 - 保存期間
└ 何日後にファイルが自動削除されるか。数日〜100日、無期限まで幅がある。 - パスワード保護の有無
└ セキュリティを意識するなら、パスワード設定は必須。無料プランで使えるかも要確認。 - ダウンロード通知の有無
└ 相手がファイルをダウンロードしたことがわかる機能。安心感がある。 - 広告の量・画面の見やすさ
└ 無料サービスでは広告表示が多く、相手が迷いやすい場合も。UIがシンプルなサービスは高評価。 - スマホ対応
└ 外出先でファイルを送受信する機会が多いなら、スマホ画面でも使いやすい設計かチェック。 - 法人利用・商用利用の可否
└ 仕事でのやり取りに使うなら「商用OK」かどうか、利用規約を確認しておくと安心。
誰に、何を、どのくらいの頻度で送るのか?
この視点で選ぶことで、迷わず最適なサービスが見つかります。
次の章では、実際におすすめのファイル転送サービスを4つご紹介します。それぞれの特長や向き・不向きを見比べながら、ぴったりの1つを見つけてみてください。
おすすめファイル転送サービス4選を徹底比較!
ここでは、ビジネスでもプライベートでも活用しやすい、無料で使える代表的なファイル転送サービスを4つご紹介します。
それぞれの容量制限・操作のしやすさ・セキュリティ面などを中心に、特徴と向いている使い方をまとめました。
1. ギガファイル便(https://gigafile.nu/)
ファイル転送サービスの定番中の定番。登録不要で、1ファイル最大300GBまで送信可能という圧倒的な容量が魅力です。
- 保存期間:最大100日まで指定可能
- パスワード設定:あり
- ダウンロード通知:あり(ファイル毎にON/OFF設定可)
- スマホ対応:◎(アプリもあり)
- 広告表示:やや多め
こんなときにおすすめ:
とにかく大容量の動画・素材を送りたいとき/広告が気にならない相手とのやりとり
2. データ便(https://datadeliver.net/)
会員登録不要で最大3GBまで送信可能。
UIもメール感覚で使いやすく、ファイル受け取り側にも親切な設計です。
- 保存期間:3日/7日/14日から選択可能(無料プラン)
- パスワード設定:あり
- ダウンロード通知:あり
- スマホ対応:◯(ブラウザ経由で操作)
- 広告表示:控えめ
こんなときにおすすめ:
相手がITに不慣れな場合/UIがシンプルなサービスを使いたいとき
3. Send Anywhere(https://send-anywhere.com/)
ファイルを即時に“直接”渡したいときに便利なサービス。
6桁のキーを共有するだけで、相手はその場で受信可能。スマホ⇔PC間の転送にも強いです。
- 保存期間:リンク送信の場合は48時間
- パスワード設定:送信方法によりあり(リンク型なら可能)
- ダウンロード通知:なし(有料プランでは利用可)
- スマホ対応:◎(iOS/Androidアプリあり)
- 広告表示:ややあり
こんなときにおすすめ:
社内・身内間で“その場でさっと渡したい”とき/端末間でのスピーディなファイル受け渡し
4. firestorage(https://firestorage.jp/)
国内企業向けの導入実績も多い、安定感のあるサービス。
会員登録なしでも使えますが、アカウント作成すれば履歴管理や保存期間の調整も可能です。
- 保存期間:最大7日間(会員登録で延長可)
- パスワード設定:あり
- ダウンロード通知:あり(メール通知)
- スマホ対応:◯
- 広告表示:やや多め(無料プラン)
こんなときにおすすめ:
継続的に利用したい/法人利用を前提に考えている場合
それぞれの違いをざっくりまとめてみました(一覧比較表)
ここまで紹介してきた4つのファイル転送サービスについて、比較しやすいよう一覧表にまとめました。
用途や相手に合わせて、最適なサービス選びの参考にしてください。
サービス名 | 最大容量 | 保存期間 | パスワード設定 | ダウンロード通知 | 広告表示 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|
ギガファイル便 | 300GB | 最大100日 | あり | あり | 多め | 大容量を送りたい、迷ったらこれ |
データ便 | 3GB | 3〜14日 | あり | あり | 少なめ | 操作が不安な相手に送りたい |
Send Anywhere | 10GB(リンク共有時) | 48時間 | 一部あり | なし | ややあり | 即時に送りたい/端末間転送 |
firestorage | 2GB(無料) | 最大7日 | あり | あり | やや多め | 法人利用・継続的な送信に |
容量重視ならギガファイル便、シンプル操作ならデータ便、即時性ならSend Anywhere、業務用途ならfirestorageというのが、ひとつの目安です。
次の章では、こうしたサービスを使う上で気をつけたいセキュリティ面の注意点を確認しておきましょう。
セキュリティの落とし穴にも注意!
ファイル転送サービスはとても便利ですが、「気軽に使える=油断しやすい」という側面もあります。
特に業務で使う場合や、顧客・取引先のデータを含むファイルを送る際にはセキュリティ面の配慮が欠かせません。
以下のようなポイントに注意しながら、安全に活用しましょう。
- パスワードを必ず設定する
└ 公開リンクをそのまま送るのではなく、別メールや電話でパスワードを共有することで、第三者からのアクセスを防げます。 - 保存期間を必要最小限に設定する
└ 「念のため長めに」はリスクを増やします。1日〜数日で削除される設定が安心。 - 個人情報や機密データは避ける
└ 顧客名簿、契約書、社員の個人情報などはクラウドストレージ+アクセス権限管理の方が安全です。 - 不要になったらファイルを削除する
└ 多くのサービスではアップロード済みファイルの手動削除機能があります。送信後は忘れずチェックを。 - 相手のダウンロード環境も考慮する
└ 広告が多すぎる画面や、スマホでは開きにくいUIは避けると親切です。
特に法人利用や業務上のやり取りでは、「便利さ」と「安全さ」のバランスを取ることが求められます。
どんなファイルを、誰に、どんな経路で送るのか――ちょっとした配慮が、信頼につながることを忘れずに。
まとめ:一時的なファイル送信、目的に合わせて選べばストレスゼロ!
動画や画像、資料などの大容量ファイルを送りたいとき、毎回クラウドを使ったり、メールで苦戦したりしていませんか?
そんな場面で役立つのが、登録不要・無料で使えるファイル転送サービスです。
今回ご紹介した4つのサービスは、それぞれに強みがあり、送りたい内容や相手の状況によって使い分けることで、ストレスなくファイルを送ることができます。
もう一度、ざっくりと使い分けの目安をまとめておきましょう。
- とにかく大容量を送りたいなら:ギガファイル便
- 操作に不慣れな相手へは:データ便
- その場でサクッと渡したいなら:Send Anywhere
- 法人利用・継続的に使いたいなら:firestorage
そして、どのサービスを使う場合でも、セキュリティへの配慮は忘れずに。
パスワード設定や保存期間の選択、不要ファイルの削除など、ひとつひとつの配慮が、信頼あるファイル共有につながります。
「送れないからとりあえずUSBで…」「また説明の電話が必要かも…」と悩む前に、今回ご紹介した転送サービスを上手に使いこなしてみてください。
シンプルで確実なファイルの受け渡しは、スムーズな仕事の第一歩です。

コメント