「AIが当たり前」の時代に、企業が「ブログを書く」について考える。

ひっさびさにブログを書こうと画像を探しに「ぱくたそ」開いたら…これもAI画像なんだそうです…。

AI(人工知能)が人の力を超えて、文章や画像、動画まで生み出すような時代に、時間をかけてブログの記事をしたためることに意義はあるのでしょうか?

ホームページを管理させていただいているクライアントを訪問した際に、そんなお話になりまして。

企業のコーポレートサイトなどに掲載されている「スタッフブログ」あたりをイメージしながら、改めて考えてみました。

「お役立ち情報」や「用語集」的な記事は、AIに淘汰されたと言っていい。

そもそも企業コーポレートサイトにおける「ブログ」の役割ってなんでしょう?

このブログでも(ずーっと昔に)何度か取り上げてきた永遠の命題、ではありますが、大きく分けて、下記のような3つに集約されるのではないかと思います。

「更新してる感」を醸成するための手段の1つとして

今ではその多くは、InstagramやYoutubeなどのSNSに置き換わっていますが、企業のWeb戦略において、「情報を発信し続ける」=「何か更新しなくちゃ」という位置づけで、ブログを書くという選択をして、スタートしているスタッフブログなどは多いのではないでしょうか?

この場合には、ブログ担当者となった方が、ネタに困ったり、更新を怠れば上司にチェックされて「なんか書け」と指示とも謎解きとも言えないやり取りが続くパターン、ですね。

基本ページに書き切れない、コラム的な情報提供

BtoCの商品やサービスが多い、いやいやもちろんBtoBな企業においても、ユーザーに有益な情報を伝えるために「ブログ」という形式が適切である場合があります。

結婚相談所の成約事例をストーリー仕立てで紹介したり、事業案内ページなどでは紹介しきれない商品の上級者向け利用方法の紹介などなど、上手に使うとキラーコンテンツになりうるパターン、ですね。

SEO対策としてのコンテンツを増やし続けるために

上記の2つに対して、こちらは…

すでにAIに淘汰された、と言っても過言ではない、と勝手ながらに思っています。

Googleなどの検索結果で上位に表示させたい場合に、ターゲットとするキーワード、およびその関連キーワードに関する記事をブログとしてアップすることで、コンテンツSEOを積み上げる、という役割ですね。

ユーザーに情報を提供したい、という記事本来の執筆動機の前に、SEOが主目的になっていて「はて、どこかで読んだような」という記事が、そもそも散見されることの多かったパターンですね。そうです、もちろん私も当社もたくさんこれまで書いてきましたよ。

「お役立ち情報」や関連するキーワードを紹介するような「用語集」的な記事は、この目的のものが多いのですね。

ChatGPTに代表される対話型AIであれば、簡単に使いこなせてしまう世の中において「このキーワードを説明して」と投げかければ、数秒で回答を得られる時代に、こんな記事がどれだけ意味があるのでしょうか…となっています。むしろAIの答えをまとめた記事のほうが正確でわかりやすいかもしれない、そんな時代だと思ってます。

パーソナルな嗜好や価値観をかけ合わせるなら、今はまだ記事が成立するけれど

それでもライターなり、企業の社員が、自らの考えをまとめたり、特定のユーザーを想定したオリジナルの記事には、やはりまだまだAIには勝てない魅力や価値があると思っています。

わかりやすい例でいけば「書評」とか「商品のレビュー」ではないでしょうか?

日常をあわらに書き続けているような、社員やブロガーが書くこの手の「感想文」的なブログ記事は、やはりその書き手という「フィルター」を通すことで、また異なるコンテンツとなります。

「この人がそう感じなるなら、きっとこの本は!読んでみよう

「購入しようか迷っていたけれど、こんな使い方があるならセールのときに買う!

といったユーザーのアクションに繋がりうるコンテンツと言えます。

また、結果としてパーソナルな面が多面的に感じ取れたりするので、営業的な価値を高めるうえで、このようなブログの活用方法は、真剣に取り組めば、SEOなんかより全然価値のあるWeb集客になるのではないかなー、と思います。

ただ、これもAIが学習していくにつれて、徐々に…という気はしていますけどね。

AIを使って書くなら、正しく指示が出せるかどうか

逆に、AIを使ってブログを書く、ということに反対か、といえば全然そんなことはありません

Googleでキーワード検索を重ねて書くくらいなら、どんどんChat GPTに聞いたほうが効率的でしょうし、「こんな方向性で記事をまとめて」と指示できるなら、結構精度の高い記事を書き上げてくれるでしょう、AIが

問題なのは、ツールとして正しく指示を出せるかどうかだと思ってます。

投げかける質問が曖昧であれば、AIもイマイチな答えしかできませんし、それがそのまま世に出てしまえば、あまり価値のない記事と評価されるのは、AIではなくライター自身なので。

ある意味、そこが一番むずかしいのかもしれません。

まとめ

と、言うことで久々にGoogle検索もChat GPTにも頼らず、ブログを書いてみました。

やはり「ブログを書く」というアウトプットは、適度な集中と思考の整理につながる、という意味ではとても有益な作業だと思いましたねー。

なかなか記事を書く時間が取れなくなっておりますが、時折でもコチラのブログ、続けていければと思っています。

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