
その営業会議、ホームページの話で迷走してませんか?
年が明けて最初の営業会議。
「そろそろホームページ、作り直したほうがいいんじゃないか?」
そんなひと言をきっかけに、会議室の空気が少しざわつく——。
私たちホームページ制作会社には、時折クライアント企業の“営業会議”に同席する機会があります。
ある日ご相談いただいた企業では、社長と営業部門の方々が集まり、担当者さんが気を利かせて「制作会社も呼びましょう」と席を設けてくださいました。
しかし、いざ議題が「ホームページの改善」に及ぶと、出てくるのはそれぞれの「個人的な感想」や「聞いた話」ばかり。方向性は定まらず、「とりあえず今のホームページ、なんとかしてほしい」という漠然とした流れになってしまいます。
なぜ、営業会議でホームページの話がまとまらないのか?
それは、営業部門ならではの“ある傾向”が影響しているからです。
本記事では、私たちアトラボが実際の営業会議で感じた“あるある”をもとに、迷走しないホームページ改善の進め方を解説します。
営業部門が関与するからこそ得られる「現場の視点」と、それを“効果的な改善”へつなげるために必要な考え方を整理していきます。
営業会議でホームページの話がまとまらない理由
“意見は出るのに、方向性が決まらない”のはなぜか?
営業部門が集まる会議では、ホームページに関する意見が出ること自体は多いものです。
「トップページが古い」「スマホで見づらい」「知り合いから『何の会社かわかりにくい』と言われた」…など、現場のリアルな声は確かに貴重です。
しかしそれらはあくまで“点”の意見であり、全体の改善方針や構造にまで落とし込むには、やや不十分です。
営業部門の特性|「目の前の反応」に引っ張られやすい
営業職は日々お客様と接しているため、「最近よく言われたこと」や「一番印象に残っている感想」に強く影響を受けがちです。
これは営業力のひとつでもありますが、ホームページという「全体最適」が求められる場面では、その“瞬間的な声”が全体を誤らせる原因にもなります。
「今の商談で困ってるところをなんとかして」
これは現場としては当然の声ですが、ホームページは短期施策ではなく、中長期の信頼構築にも影響する“営業装置”です。個別対応ではなく、全体設計が求められます。
「載せたい内容」が決まっていないまま話が進む
もうひとつ多いのが、「言いたいことが定まっていない」状態で議論が始まるケースです。
どのサービスを強調したいのか、誰に向けたメッセージなのかが曖昧なまま、「かっこよくしてほしい」「他社と同じような感じで」などの抽象的な要望が繰り返されてしまいます。
その結果、制作会社が「どうしたいですか?」と尋ねても、誰も明確に答えられないという状況に陥りがちです。
「とにかくかっこよく」「成果が出るように」は魔法ではない
制作会社に依頼すれば、見た目が整い、成果もついてくる——そんな“なんとかしてくれる”幻想を持ってしまっているケースもあります。
ですが、ホームページはあくまで情報の集合体であり、設計の方向性と素材(=中身)が揃わなければ、効果的な改善はできません。
営業部門が持つリアルな情報こそが、その素材となるのです。
営業部門の声を「活かす」ためのリニューアルの進め方
営業会議で意見がまとまらないからといって、営業部門の意見が役に立たないわけではありません。
むしろ、ホームページ改善において最も価値のある情報を持っているのは営業部門です。
重要なのは、「感想」や「不満」をそのまま並べるのではなく、“設計に使える情報”に変換していくこと。ここでは、営業部門の声を効果的に活かすための進め方をご紹介します。
1. まずは「現場で本当に困っていること」を整理する
最初にやるべきなのは、「ホームページに対する意見」ではなく、「営業現場で困っていること」を洗い出すことです。
たとえば、こんな声はありませんか?
- 「毎回、会社の説明を最初からしないといけない」
- 「実績ページが少なくて、提案時に使いにくい」
- 「あとで見ておいてくださいと言っても、見てもらえていない気がする」
ホームページは“デザインの問題”ではなく、“営業の負担を減らす道具”として考えるべきです。
ここを起点にすると、改善の方向性が一気に具体化します。
2. 「誰に」「いつ」「何のために」見せたいのかを明確にする
営業部門の意見が噛み合わない最大の原因は、“見せたい相手とタイミング”のイメージが人によって違うことにあります。
たとえば同じ営業部門でも、
- 新規開拓が多い人
- 既存顧客のフォローが中心の人
- 見積後のクロージングを担当する人
では、ホームページに期待する役割はまったく異なります。
「初回接触時に見せたいのか」「商談後の補足なのか」「比較検討段階なのか」
この整理をしないまま進めると、すべて中途半端なサイトになりがちです。
3. 営業が「普段説明していること」をそのまま載せる
成果につながるホームページに共通しているのは、営業担当が普段“口頭で説明している内容”が、しっかり整理されて載っていることです。
たとえば、
- よく聞かれる質問とその回答
- 提案時に必ず説明するポイント
- 他社とよく比較される部分
これらはすべて、そのまま「強力なコンテンツ」になります。
「新しい文章を考える」のではなく、「普段話していることを書き出す」だけで、十分な素材になるのです。
4. 「制作会社に丸投げ」ではなく「設計は社内で握る」
ホームページリニューアルがうまくいかないケースの多くは、方向性の決定をすべて制作会社に任せてしまっていることに原因があります。
制作会社は「形」にするプロですが、営業現場のリアルや、会社の強み、商談の流れまでは完全には把握できません。
「何を伝えたいか」「どこで使いたいか」は、必ず社内で決める
そのうえで、表現や構成を制作会社に設計してもらうことで、はじめて“使えるサイト”になります。
5. 「成果が出たらOK」ではなく「営業が使っているか」を指標にする
最後に大切なのが、リニューアル後の評価基準です。
アクセス数や問い合わせ件数だけでなく、ぜひ次の点も確認してみてください。
- 営業が商談で実際にページを使っているか
- URLを送る頻度が増えているか
- 説明の時間が短くなっているか
営業が「使いたくなる」ホームページになっていれば、それは確実に成果につながる設計です。
ホームページは“集客ツール”であると同時に、“営業支援ツール”でもあるのです。
営業が納得する“使えるホームページ”とは?
営業会議で「うちのホームページ、使えないよね…」という声が上がるとき、それは“成果が出ない”こと以上に、“営業現場で役に立っていない”という不満である場合が多いものです。
では、営業が「これなら提案に使える」「これならURLを送りたくなる」と感じるホームページには、どんな特徴があるのでしょうか?
1. お客様に「伝えにくいこと」を代弁してくれる
営業担当が説明に困るのは、次のような内容です。
- 言葉で説明しにくい技術や工程
- 数字では伝えきれない安心感や信頼性
- 他社との違いを「角が立たないように」伝える必要があるとき
これらを整理してくれるのがホームページの役割です。
たとえば、実績紹介ページで“工程や工期、対応内容”まで可視化してあれば、「こういう仕事なら対応できます」という説明がしやすくなります。
2. 「比較検討フェーズ」のお客様が見ても納得できる
商談後や検討段階のお客様は、ホームページで次のような情報を探しています。
- 会社の実績や信頼性(施工事例・取引先など)
- 担当者の顔が見えるかどうか(スタッフ紹介や代表あいさつ)
- 費用感やスケジュールの目安
このフェーズで“スカスカな内容”しかなければ、検討から外れてしまう可能性が高くなります。だからこそ、「あと押し」できるだけの“情報量”と“構成のわかりやすさ”が重要なのです。
3. 「口頭説明の短縮」に役立つ
説明するたびに「これ、資料にまとまっていればいいのに」と感じたこと、ありませんか?
そのたびに個別にPDFを作って…では非効率。ホームページにまとめておけば「このURLを見てください」で済みます。
具体的には、
- よくある質問ページ(FAQ)
- 導入の流れ・工事の流れ
- 選ばれる理由
- サービスの特徴を図解や写真で
こうしたページは、“口頭で説明していたこと”の整理版であり、営業現場でのトークを補完する役割を果たします。
4. 「資料」として使える構成とビジュアル
意外に見落とされがちなのが、「ホームページは提案資料の一部になる」という視点です。
営業が提案先でパソコンやタブレットを使って見せたり、URLを送ってフォローアップに使ったりする場合、ページ構成やビジュアルが整っているだけで“安心感”が生まれます。
逆に、スマホ対応ができていない、情報が古い、説明不足…といった“マイナス印象”を与えると、営業トークでどれだけがんばっても覆すのが難しくなります。
5. 営業自身が「自信を持って紹介できる」
最後に最も大切なのは、「このホームページなら、自分が紹介しても恥ずかしくない」という営業の納得感です。
誰よりもお客様の近くにいる営業が「これなら使える」と思えるホームページなら、間違いなく問い合わせや受注の後押しになります。
そしてそのためには、営業が“意見を出せる仕組み”と、“意見が反映される設計プロセス”が必要なのです。
営業部門と制作会社が“迷走しない関係”をつくるコツ
ホームページのリニューアルを進めるとき、営業部門と制作会社の間で“意見の食い違い”が生まれることは少なくありません。
その原因の多くは「目的の共有不足」と「役割分担の曖昧さ」にあります。
1. 最初に「ゴール」を明確に共有する
ホームページのゴールは、問い合わせ?資料請求?人材採用?
営業部門が主導する場合でも、「誰に・何を・どう行動してもらいたいか」を最初に制作会社とすり合わせることで、後のズレを防げます。
ありがちなのが、「採用にも使いたい」「資料請求も増やしたい」「既存顧客の信頼にもつなげたい」など、“全部盛り”の希望だけが先に立って、優先順位がつけられていない状態。これでは、制作側もどこに力を入れていいかわからず、結果的にぼやけたサイトになってしまいます。
2. 「意見」と「情報提供」を分けて伝える
営業部門が感じていることは貴重な現場の声ですが、「ああしてほしい」より「こういうお客様の声があった」の方が制作側にとって有益な情報になることが多いです。
たとえば、「ここの写真がイマイチだと思う」ではなく、「工場見学に来たお客様が『工程がよくわからなかった』と言っていた」といった現場の情報は、デザインや構成の改善に直結します。
3. 営業の役割は「現場の翻訳者」になること
ホームページ制作の過程では、「この情報は載せるべき?」「説明はどこまで詳しく?」といった細かな判断が大量に発生します。
このとき、営業部門は“現場の言葉”と“お客様の理解レベル”を翻訳する通訳者的な立場になることが重要です。
制作会社は業界の専門知識や商習慣までは把握していないため、営業が噛み砕いて伝える必要があるのです。
4. 「誰が判断するのか」を明確にしておく
特に複数人でプロジェクトを進める場合、「最終判断は誰か」が曖昧なままだと、制作が止まりやすくなります。意見が割れたときに「保留」にせず、スピード感を持って意思決定できる体制を事前に整えておくことが、スムーズな進行につながります。
5. 途中経過も“評価”ではなく“確認”の視点で
ホームページの構成案やデザイン案に対して、つい「これじゃダメだ」「もっと目立たせて」など評価的な反応をしてしまいがちですが、大切なのは“想定ターゲットが見たらどう感じるか?”という客観視点です。
営業部門こそ「お客様の目線」を制作に伝える役割を担っていると考え、改善点を一緒に考えるスタンスで臨むと、制作会社との関係も良好になります。
アトラボでは、営業部門と連携したホームページ改善もお手伝いします
株式会社アトラボでは、「ただ制作する」だけでなく、営業現場の声を取り入れた“成果につながるホームページ改善”を得意としています。
「営業会議で出た意見をどうまとめればいいかわからない」「現場からの要望がバラバラで困っている」といったケースでもご安心ください。ヒアリングから課題整理、必要な情報の抽出、導線設計までをワンストップで支援いたします。
✔ 営業視点を活かしたホームページ設計
- 問い合わせの“温度感”が上がる導線づくり
- 営業資料と連動したページ構成
- 顧客からの「よくある質問」から生まれるコンテンツ
✔ 制作後も“使いこなす”ための伴走支援
- 営業チーム向けの活用レクチャー
- 更新しやすいブログやお知らせ機能の導入
- 定期的な見直しや改善提案
営業の“声”をカタチに変える制作パートナーとして、貴社のホームページ活用を力強くサポートいたします。
「営業部門との連携が課題かも…」と感じているご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ
営業部門が関わるホームページ改善は、意見が活発に出る反面、「方向性が定まらない」「迷走してしまう」リスクもはらんでいます。ですが、その現場のリアルな声をきちんと整理し、制作側に伝えることができれば、誰よりも“お客様目線”を反映した、成果に直結するホームページが実現できます。
営業の声を正しく活かすためには、「共有」「通訳」「判断」の3つの視点がカギとなります。制作会社は魔法使いではありませんが、現場の情報があれば、最適な形に落とし込む専門家です。
ホームページを「営業が使えるツール」に進化させたいとお考えのご担当者様は、アトラボがその橋渡し役を担います。
営業部門との連携に課題を感じている企業様は、どうぞお気軽にお問い合わせください。



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