ホームページ制作には、企業にとってそれなりの費用がかかるため、制作後公開した後のランニングコストはできれば抑えたい、というお気持ち、とっても理解できます。
特にWordpressなどのCMSを導入し「更新できるホームページ」を構築されたクライアントであれば、なおのこと、管理って一体何をするの？更新はできるんでしょ？というお話をいただくことが多いです。
なのですがWordpressやその他「今どきのホームページ」としてそれなりに仕上げていると、制作会社が長くサポートさせていただく理由、いくつかございますので、ご紹介。
WordPressのバージョンアップは日常的に自動で
世界中で幅広く使われているCMS・Wordpressは、その更新のしやすさや汎用性の高さから、カスタマイズをしっかり行えば、その分費用はかかりますが、専門知識のない方でもホームページのあらゆる箇所の更新が可能です。
テキスト修正はもちろん画像の差し替えだって結構簡単にできちゃいます。
それだけ便利ゆえ、世界中でシェアが5割とも6割とも言われている分、ハッカーたちに狙われやすい、という強者ゆえの弱点を抱えています。。
もちろんそれを甘んじて受けるのではなく、セキュリティレベルを高めようと脆弱性が発見されれば、すぐにそのバージョンアップが行われます。
基本的には自動でバージョンアップされるので、その機能を停止したりしなければそれほど心配する必要はありません。
ですが、バージョンアップ、というのはセキュリティ以外にも機能向上の観点において、いろいろ切り替わるので、注意が必要なのです。
便利な機能の多くは「プラグイン」が担っている
WordPressのカスタマイズの考え方、としましてはざっくりいいますとホームページとしての目的に合わせて、欲しい機能を「プラグインで足していく」感じ、と言っていいでしょう。
お問い合わせフォームが欲しい、更新内容に応じて一覧ページを分けたい、SNSと連携したい、などなど、現在のWEB環境において「ホームページに欲しい機能」の大半は、このWordpressのプラグインが担っている、といっても過言ではないほど様々なプラグインのラインナップを揃えています。
けれど、これらはそれぞれ開発者が異なるんです。
となりますとWordpressの新バージョンと、最近バージョンアップを怠りがちなプラグインが上手に動かない…ということが稀に発生します。
サーバーや各言語のバージョンアップも定期的に
さらにWordpressはPHPという言語で動いていますが、こういった言語にも定期的なバージョンアップがありまして、ホームページのデータを置いてあるサーバーによって、その頻度が違っていたりします。
さらにGoogleマップやFacebookやTwitterなどのSNSのタイムラインを表示させる機能なども盛り込んでいますと、突然これらが表示されなくなったり、することが結構な頻度で発生します。。
このような不具合は、ホームページを公開したタイミングでは「想定していない(何かの)バージョンアップ」で発生することがほとんどなので、制作会社としては「アフターサービス」の範疇を当然超えてしまいますし、意外と元通りに戻すのに作業時間がかかってしまうことがあります。
まとめ：最新のホームページも、明日には最新ではない。
日々ネットにおけるトレンドが変化するように、ホームページ周りの技術やトレンドも常に変化、進化し続けています。
それゆえシンプルすぎれば情報不足、最新で機能満載だと制作コストがかかり過ぎるのが、ホームページというツールなのではないでしょうか？
そのちょうど「いいとこどり」を常に維持するためには、ある程度の知識を収集し続ける必要がありますが、一般企業において限られた経営資源のなかで、それを継続するのは逆に非効率と考えます。
管理委託契約の範囲は企業によって、それぞれ異なりますし、できることできないことはあると思います。
けれども、管理委託を請けていればA社で発生した問題が、同じ環境にあるB社でも想定されることはわかりますので、同じように迅速に対応させていただくことが可能になります。
また、いわゆるスポットでの依頼と、管理業務のなかでの対応ではそのタイムロスによる損害は大きく異なるでしょう。
もちろん、知識豊富なWEB担当者様が在籍されている企業様であれば問題ないと思いますが、このあたりの考え方が、アトラボがホームページを公開した後の管理業務を推奨する最大の理由です。
