LINEで営業が変わる!サービス業にこそ使ってほしいLINE公式アカウント活用術
問い合わせが「来ない」のは、聞きたいことが「ない」からじゃない
「最近、問い合わせフォームからの連絡が減ってきた」「電話もあまり鳴らないし、営業の初動が難しい」——そんな悩みをお持ちの方はいませんか?
実は、それはお客様の「関心がない」からではありません。単に“聞く手段”が合っていないだけかもしれないのです。
たとえば中古車販売や貴金属の買取、不動産仲介やリフォーム業など、サービス内容を理解するには事前にちょっとした相談や確認が必要な業種ほど、「気軽に聞ける窓口」がないと接点が生まれません。
しかし、多くのホームページではメールフォームか電話しか用意されていないため、「ちょっと聞いてみたい」気持ちを押し殺して離脱してしまうことがよくあります。
メールや電話に代わる“第三の営業チャネル”としてのLINE
LINEは今や、年代を問わず使われている日本最大級のコミュニケーションアプリ。
その手軽さ・即時性・返信のしやすさを活かせば、「気軽な問い合わせ」や「スムーズなやりとり」が実現し、来店や成約へとつながる可能性が大きく広がります。
この記事では、LINE公式アカウントを営業に活用するための基本的な考え方と、サービス業ならではの活用ポイントをわかりやすくご紹介します。
「問い合わせの数を増やしたい」「商談前のやり取りを効率化したい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
なぜ今、LINE公式アカウントが営業に効くのか
LINEの利用率は世代を問わず高い
総務省の最新調査によれば、国内のLINE利用率は全年代で約9割に達しており、ビジネスの相手となる30代〜60代でも日常的に使われているツールです。
メールや電話と違って「気軽に送れる」「通知が届く」「履歴が残る」などの特徴があり、顧客とのやり取りをスムーズに進めるうえで非常に有効です。
特にBtoCのサービス業では、「メールアドレスを入力するのが面倒」「電話をかけるほどではないけど気になる」という心理の壁が多く、LINEという“生活の中のツール”を窓口にすることで、営業の初動ハードルを下げることができます。
メールや電話より“心理的ハードル”が低い
フォームに名前や住所、電話番号を入れて問い合わせるのは、ユーザーにとってはかなりハードルが高いものです。
「売り込まれそうで怖い」「後から何度も電話がかかってきそう」という不安が先に立ってしまい、送信をためらう人も少なくありません。
一方でLINEは「ちょっと聞きたい」「必要な時にだけ連絡したい」という気持ちにピッタリ寄り添ってくれるツールです。
登録時に名前や電話番号を入力しなくても使えるため、個人情報の提供に敏感な人でも利用しやすいのが特長です。
LINEの通知は“見てもらえる”確率が高い
メールやSNSと違い、LINEはプッシュ通知が即座に届き、開封率も非常に高いと言われています。
商談後のフォロー連絡や、来店前のリマインドメッセージなど、「確実に届いて、読まれる」営業コミュニケーションを実現できる点も魅力です。
このようにLINEは、単なる連絡手段ではなく、見込み顧客との関係性を築く「入口」として非常に優れた営業ツールになり得ます。
次の章では、特にLINEの活用が効果的な業種と、その理由について見ていきましょう。
特におすすめしたい業種とその理由
「聞いてみたいけど、問い合わせは迷う」──そんな業種にこそ効果的
LINE公式アカウントの活用が特に効果を発揮するのは、「事前にちょっと聞きたいことがある」「でも問い合わせるのはためらう」という心理が働きやすいサービス業です。
こうした業種では、お客様との最初の接点をどう作るかが営業成果に大きく影響します。
中古車販売:在庫確認やローン相談が気軽にできる
「この車、まだありますか?」「頭金ゼロでもローン通りますか?」など、ちょっとした確認事項が多いのが中古車販売の特徴。
電話だと「営業されそう」と感じられ、メールだと返信までに時間がかかる——そんな時こそ、LINEで気軽に質問できることが来店のきっかけになります。
貴金属・ブランド品の買取:事前査定や相場感の相談に最適
高額な商品を売る場合、事前にある程度の目安がわからないと不安になるものです。
「これ、いくらくらいになりますか?」という画像付きの簡易査定にもLINEは最適。
LINE公式アカウントならチャットと写真送信がセットで使えるため、「とりあえず送ってみる」心理を後押しできます。
不動産業:内見前の不安を解消するツールとして
物件探しをしている方にとって、「もう少し詳しく聞いてから内見したい」という気持ちはよくあるもの。
家族構成や希望条件などもメールよりLINEで打ち明けやすく、顧客との距離を縮めるのに有効です。
営業担当者との相性も見えやすくなるため、信頼関係の土台作りにも役立ちます。
外壁塗装・リフォーム:現地調査前の相談や不安を解消
「まだ検討段階なんだけど、ざっくりどれくらいかかるの?」「訪問されるのがちょっと怖い」など、見積もり前に壁があるのが外壁塗装やリフォーム業界です。
LINEを使えば、「来てもらう前に信頼できそうか確認したい」という顧客心理に応えられます。
共通するのは、「気軽なやり取りのハードルの低さ」が成約に直結すること
どの業種にも共通しているのは、「質問しやすい=来店・相談への第一歩になる」という点です。
お客様との初動接点を逃さないためにも、LINEは現代の営業における有力な“入り口”になりつつあります。
LINE公式アカウントでできること
1対1のチャットで、見込み客とのやり取りがスムーズに
LINE公式アカウントでは、1対1のチャット機能を使って、お客様と個別にやり取りすることができます。
通常のLINEと同じようにメッセージをやり取りできるため、「LINEで友だちになったお客様=見込み顧客」として、営業活動の第一歩を踏み出せるのが特長です。
電話のようにお互いの都合を合わせる必要もなく、メールのように形式ばった文章を考える必要もないため、スピード感と気軽さが両立できます。
営業現場では、商談前のやり取りからアフターフォローまで、このチャット機能が大きな力を発揮します。
自動応答メッセージで「営業時間外」も対応可能に
「夜しかLINEを見られない」「休日にふと思い立って問い合わせたい」——そんなお客様にも対応できるのが、自動応答メッセージです。
営業時間外に問い合わせが来た際に、あらかじめ用意しておいた定型文で自動返信をすることで、「無視されてる?」という不安を与えることなく、次のアクションにつなげられます。
たとえば「ご連絡ありがとうございます。◯時以降に改めてご返信させていただきます。」といった一言があるだけでも、印象は大きく変わります。
リッチメニューで「よくある質問」や「地図・アクセス」も案内
LINE公式アカウントでは、トーク画面の下に固定表示できる「リッチメニュー」という機能があります。
ここに「よくある質問」「店舗へのアクセス」「営業時間」「お得情報」などの情報をまとめておくことで、お客様が“聞く前に自己解決できる”導線を用意できます。
「問い合わせ対応の手間を減らしながら、満足度は上げる」という点でも、リッチメニューは営業サポートに非常に役立つ機能です。
リッチメッセージやステップ配信で販促にも活用可能
ある程度運用に慣れてきたら、LINE公式アカウントを「販促ツール」としても活用できます。
目を引く画像+テキストのリッチメッセージでキャンペーン情報を告知したり、ユーザーの反応に合わせてメッセージを送るステップ配信を設定したりすることで、見込み客との関係性を維持・強化できます。
もちろん、しつこすぎる配信は逆効果ですが、「月1回のセール情報」や「新着在庫のご案内」など、お客様にとって有益な情報提供であれば、営業活動の後押しに十分なります。
「問い合わせ窓口」と「販促ツール」の2役を担うのがLINEの強み
LINE公式アカウントは、単なるチャット機能にとどまらず、問い合わせの入り口から商談促進・顧客フォローまでを一貫して支えるツールです。
「営業の人手が足りない」「問い合わせ対応にムラがある」といった中小企業の課題にも、LINEは強力な味方となってくれます。
導入の流れと初期設定のポイント
LINE公式アカウントは「無料」で始められる
LINE公式アカウントの開設は、基本的に無料です。
月額0円の「フリープラン」から始められ、まずは「チャットでの問い合わせ窓口」を作るだけならコストはかかりません。
利用状況に応じて、メッセージ配信数に制限のある「ライトプラン(月額5,000円)」や「スタンダードプラン(月額15,000円〜)」への移行も可能です。
「LINEって難しそう」と思っていた方でも、実は最初の一歩はとてもカンタンです。以下、基本的な導入ステップをご紹介します。
1. アカウントの開設
LINE公式アカウントは、以下の公式サイトから無料で開設できます。
LINE for Business|LINE公式アカウント
「LINEビジネスID」を取得し、事業者情報を登録すれば、すぐに管理画面にアクセス可能です。
2. 基本情報の設定(プロフィール・アイコン・説明文)
開設後はまず、「どんなアカウントなのか」が一目で伝わる設定を整えましょう。
プロフィールには、会社名・業種・サービス内容を端的に記載し、アイコンには店舗ロゴや店名を設定すると信頼感が増します。
説明文には「◯◯に関するご相談はこちらからLINEでお気軽にどうぞ!」と書くなど、“LINEならではの気軽さ”を訴求すると効果的です。
3. 挨拶メッセージ・応答メッセージを設定
お客様が友だち登録をした直後に届く「挨拶メッセージ」と、チャットへの初回メッセージに自動で返信される「応答メッセージ」を設定しましょう。
例:
「ご登録ありがとうございます。何かご相談があれば、このトーク画面からお気軽にご連絡ください。」
「営業時間外の場合は、翌営業日にご返信させていただきます。」など。
最初の印象づくりが、その後のやりとりのハードルを左右します。
4. リッチメニューの作成(可能であれば)
時間に余裕がある場合や、少し慣れてきたら「リッチメニュー」を設定してみましょう。
よくある質問やアクセス情報などをまとめておくことで、お客様が自分で情報収集しやすくなり、問い合わせ対応の負担も減ります。
5. ホームページやSNSと連携させる
開設したLINE公式アカウントは、自社ホームページやSNSとしっかり連携させることが重要です。
ホームページの「お問い合わせ」ボタン横に「LINEで相談する」ボタンを設置することで、“フォーム離脱層”をしっかり取り込むことができます。
SNSやチラシなどでも「LINE登録はこちら」のQRコードを活用すれば、実店舗の来店促進にもつながります。
最初は“チャット窓口”だけでもOK
LINE公式アカウントは多機能ですが、最初からすべてを使いこなす必要はありません。
まずは「問い合わせの受け口」として運用を始めて、反応を見ながら少しずつ機能を増やしていくのが現実的です。
“難しそう”という先入観で機会損失してしまうのはもったいない——そんな企業様にこそ、小さく始めるLINE活用をおすすめします。
LINE公式アカウント活用時の注意点
「即レスできない環境」では逆効果になることも
LINEは即時性が魅力のツールですが、その反面、お客様の期待値も高くなります。
「LINEならすぐ返信が来るだろう」と思われている中で、長時間放置するとかえって信頼を失うことにもなりかねません。
営業や現場対応で手が離せない時間帯がある場合は、自動応答や営業時間のお知らせを設定しておきましょう。
無理のない運用体制を整えてから導入することが成功のポイントです。
営業色の強すぎる配信はブロックの原因に
LINEはパーソナルなツールだからこそ、「売り込み感」が強いメッセージには敏感に反応されます。
割引やキャンペーン情報を一方的に送るのではなく、「お役立ち情報」や「よくある質問」「施工事例」など、お客様の関心に寄り添う内容を意識しましょう。
“営業メッセージ”より“相談窓口”としての位置づけを強くすることで、長く関係性を保てるアカウントになります。
社内の運用ルールを決めておくことが大切
LINE公式アカウントは便利な分、社内での対応ルールを曖昧にしてしまうと、トラブルの元になります。
「誰が返信するか」「何時間以内に対応するか」「個人情報の扱い方」など、あらかじめ簡単なマニュアルを用意しておくと安心です。
万が一の誤送信や、やり取りのすれ違いを防ぐためにも、“チャットだからこそ”丁寧な対応を心がける姿勢が求められます。
便利なツールではなく、「営業体験の一部」として設計する
LINE公式アカウントは、単なるチャットツールではありません。
お客様がサービスに接触する“営業体験”そのものとして設計することが、成功の鍵です。
「どんな印象を与えるか」「問い合わせしやすい雰囲気になっているか」「対応の質にバラつきがないか」など、営業チーム全体で共有して運用する視点が重要になります。
アトラボでも、LINE活用を組み込んだWeb提案が可能です
LINEボタン設置から導線設計まで、Webサイトと一体で対応
株式会社アトラボでは、LINE公式アカウントを活用した集客・営業支援を、ホームページの設計段階から一体的にサポートしています。
単に「LINEのリンクを貼る」だけでなく、どのタイミングでLINEに誘導すべきか、どのページにボタンを配置すべきかといった導線設計までご提案します。
たとえば以下のような設計実績があります:
- 問い合わせフォームのすぐ横に「LINEで相談する」ボタンを追加
- スマホ画面の下部に常時表示されるLINEアイコンを実装
- 来店予約や現地調査依頼をLINEで受け付けるページを新設
営業スタイルに応じたカスタマイズも可能
LINE公式アカウントは万能なツールではありますが、業種や営業スタイルによって“向き・不向き”があります。
アトラボでは、お客様のサービス内容や商談の進め方、社内体制などをヒアリングした上で、「LINEのどの機能をどう使うのが最適か?」という視点でご提案します。
既存のホームページにLINEを追加するリニューアル提案にも多数対応していますので、「まだメールフォームだけ」「LINE開設したけど活用しきれていない」といった方もお気軽にご相談ください。
他ツールとの連携・自動化も含めた総合サポート
さらに、LINE公式アカウントとあわせて、予約フォームやCRM(顧客管理システム)との連携、Googleカレンダー連携、通知自動化といった拡張提案も可能です。
単なる「チャット受付窓口」にとどまらず、営業業務の効率化・可視化までを視野に入れたご提案を行っています。
「LINEを導入したいけど、社内に詳しい人がいない」「ホームページとの連携がうまくいかない」とお困りの方は、ぜひ一度アトラボにご相談ください。
まとめ
LINE公式アカウントは、単なる連絡手段ではなく、営業の第一歩を切り開く“接点づくりのツール”として大きな可能性を秘めています。
特に、中古車販売や貴金属買取、不動産、外壁塗装などのサービス業では、「気軽に問い合わせられる」ことが、商談や来店につながる最初のきっかけになるケースが多く見られます。
とはいえ、LINE公式アカウントをうまく活用するには、導線設計や運用ルールの整備も欠かせません。
「問い合わせが来ない」「顧客との距離が縮まらない」とお悩みの営業担当者やサポート部門の方は、ぜひこの機会にLINEの活用を検討してみてください。
アトラボでは、LINE公式アカウントの活用を含めた営業導線の最適化や、ホームページのリニューアル、ツール導入支援まで一貫してご提案が可能です。
“営業につながる仕組み”を、一緒につくっていきましょう。


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