さてアトラボの本日より通常営業です。
お待たせしていた方、今日より随時対応してまいりますのでー!
中小企業の営業活動において、「Webからの問い合わせ」ほど効率の良い営業チャネルはありません。電話営業や飛び込み営業と違い、問い合わせをしてくるお客様はすでに何らかの課題意識を持ち、商品やサービスに関心を持っている「見込み顧客」だからです。
ところが、せっかくホームページを持っていてアクセスも一定数あるのに、「なぜか問い合わせが来ない」「問い合わせは来ても内容が浅い」といった悩みを抱える企業は少なくありません。その原因の一つが、実は“メールフォームの使いにくさ”や“入力のしづらさ”にあることが多いのです。
たとえば、入力項目が多すぎたり、スマホから入力しにくい設計になっていたりすると、ユーザーは「まあいいか」となって離脱してしまいます。これは非常にもったいない機会損失です。営業チームが一件一件開拓している間に、ホームページからの“自動的なリード獲得”のチャンスを逃していることになります。
さらに、営業活動の属人化が課題となっている中小企業では、「誰でも成果を出せる仕組み」を社内に持つことが今後ますます重要になっていきます。その仕組みの一つが、「フォーム改善を通じて、営業活動の入り口を最適化する」ことなのです。
フォームの改善は、単なるデザインの問題ではなく「営業の入り口を広げる戦略的な取り組み」です。この記事では、中小企業が今すぐ取り組める具体的な改善策を、わかりやすくご紹介していきます。
離脱の原因はここにある!中小企業にありがちなメールフォームの課題
ホームページ経由の問い合わせが少ない原因は、広告やSEOの問題だけではありません。実は「メールフォームそのものの使い勝手」がネックになっているケースが非常に多いのです。ここでは、中小企業のホームページでよく見られる典型的なフォームの課題をご紹介します。
1. 入力項目が多すぎる
名前、会社名、住所、電話番号、メールアドレス、業種、問い合わせ内容…と、あれもこれも入力させようとしていませんか?必要以上の項目を求めるフォームは、ユーザーにとって「面倒くさい存在」になりやすいものです。特にスマホからのアクセスが多い現代では、入力の手間が多いだけで離脱されてしまいます。
2. 電話番号や住所を「必須」にしてしまっている
初めての問い合わせなのに、いきなり詳細な個人情報を入力させるフォームは警戒されがちです。「とりあえず話を聞いてみたい」段階の見込み顧客にとって、入力ハードルが高すぎると、問い合わせに至らず離脱してしまう原因になります。
3. スマートフォンで操作しにくい
フォームの表示が小さい、ボタンが押しにくい、入力欄が画面外にはみ出すなど、モバイルでの使い勝手が悪いフォームは、確実にCV(コンバージョン)率を下げます。現在、多くの中小企業ホームページのアクセスはスマホが中心となっており、モバイル対応は最優先事項です。
4. 入力エラーがわかりづらい
「正しく入力してください」というエラーが出ても、どこを直せばいいのか分からない…こんなフォームを見かけたことはありませんか?エラー表示が不親切だったり、エラー箇所までスクロールしないと見えない設計になっていたりすると、ユーザーは入力をやめてしまいます。
5. 書きかけで離脱したユーザーを可視化できていない
フォームの途中まで入力したのに、送信ボタンを押さずに離脱してしまったユーザーの行動は、通常のアクセス解析では拾いづらい情報です。ですが、実はこの「もう少しで問い合わせだった層」こそ、営業チャンスの宝庫。ヒートマップやEFOツールを活用することで、こうした兆候を見える化することができます。
これらの課題は、どれも少しの工夫やツールの導入で改善可能なものばかりです。次章では、実際に問い合わせ率をアップさせるための具体的な改善ポイントを解説していきます。
営業成果を変える!問い合わせフォーム改善の具体策5選
ここからは、実際に問い合わせ率を高め、営業成果につながるメールフォーム改善の具体的なポイントを5つ</span>に分けてご紹介します。いずれも特別なシステム開発や大がかりなリニューアルを必要とせず、比較的短期間で導入可能な対策です。
1. 入力項目は「最小限+選択式」に
ユーザーに多くの情報を求めるのではなく、本当に必要な情報だけに絞ることが基本です。特に初回接点となるフォームでは、「会社名」「氏名」「メールアドレス」「問い合わせ内容」の4項目程度が目安になります。また、「お問い合わせ種別」などは選択肢を設けて選ばせる形式にすることで、入力の手間を減らすと同時に、社内の対応フローもスムーズになります。
2. スマホ最適化で「押しやすさ」「見やすさ」を意識する
現在のWebアクセスの多くはスマートフォンからです。モバイル対応が不十分なフォームは、それだけで離脱の原因になります。入力欄やボタンのサイズ、行間、カラーコントラストなどに配慮し、指での操作がしやすいデザインに整えることが重要です。特に送信ボタンが小さい・押しづらいケースは非常に多く見られます。
3. 入力補助と自動保存で「途中離脱」を防ぐ
ユーザーが一度入力した内容を、ブラウザの自動補完やcookieを利用して再表示できるようにすることで、途中で離脱したユーザーが再訪した際の再入力の負担を軽減できます。また、フォームに「途中保存」や「下書き保存」機能があると、業務の合間に入力するBtoBユーザーにも親切です。
4. サンクスページで“次の行動”を促す
フォーム送信後に表示される「サンクスページ」は、ただの確認画面で終わらせるのではなく、ユーザーに次のアクションを促す重要な接点です。例としては、事例紹介ページへの誘導、資料ダウンロード、SNSフォローなどがあります。営業視点で考えると、「問い合わせの熱が高いうちに、さらに接点を作る」チャンスとも言えます。
5. ヒートマップやEFOツールで改善ポイントを可視化
どこでユーザーが離脱しているのか、どの項目に時間がかかっているのかといった行動データは、ヒートマップやEFO(入力フォーム最適化)ツールを使えば可視化が可能です。これらのツールを導入することで、「感覚」ではなく「根拠のある改善」を進めることができます。Googleアナリティクスでは取得できない細かな行動の把握にも役立ちます。
このような小さな改善の積み重ねが、結果的に大きな問い合わせ数の増加、ひいては営業成果の向上につながっていきます。次章では、実際にフォーム改善で成果を上げた中小企業の事例をご紹介します。
フォーム改善で実際に変わった!成果につながった事例紹介
ここでは、実際に問い合わせフォームを改善したことで、営業成果に大きな変化があった中小企業の事例をご紹介します。「大規模なWebリニューアルは予算的に難しい」「今のままでもそれなりに使えている」という企業でも、小さな改善で大きな効果が生まれる可能性があります。
製造業A社:入力項目の見直しで月間問い合わせ数が1.7倍に
BtoB向けの部品製造を行っているA社では、もともと「会社名・部署名・役職・電話番号・メールアドレス・問い合わせ内容・…」など、入力項目が多く、フォーム送信完了率が低いことが課題でした。そこで、「会社名・氏名・メールアドレス・問い合わせ内容」の4項目にまで絞り込み、あわせてスマホでも押しやすい大きめの送信ボタンに変更したところ、1か月あたりの問い合わせ件数が従来の約1.7倍に増加しました。
建設業B社:スマホ最適化と導線改善で若年層からの問い合わせが増加
個人顧客向けにリフォーム工事を提案するB社では、スマホからのアクセスが全体の7割を占めていたにもかかわらず、フォームの入力欄が小さく、文字が読みづらいままになっていました。改善策として、フォームのレイアウトを1カラム構成に変更し、ボタンや入力欄のサイズを最適化。さらに、各サービスページからの「相談してみる」ボタンを明確に設置したことで、20〜30代からの問い合わせ数が2.2倍に増えたという成果が得られました。
ITサービスC社:サンクスページの導線改善で資料請求率がアップ
クラウドツールを開発・販売するC社では、問い合わせ完了後の「サンクスページ」がただの文言表示になっており、ユーザーとの接点がそこで終了していました。改善として、サンクスページに「導入事例を見る」「サービス資料をダウンロード」のボタンを設置したところ、問い合わせ後の資料請求率が約35%向上し、営業担当によるフォローの質も向上しました。
このように、フォーム改善は単なる「問い合わせ件数を増やす」だけでなく、営業活動の質や効率を高めるきっかけにもなります。次章では、こうした成果を最大化するために、フォーム単体ではなくホームページ全体でどう改善を進めていくかをご紹介します。
ホームページ全体で営業成果を高めるには?
これまでご紹介してきたように、メールフォームの改善は営業成果に直結する重要な施策です。ですが、フォーム単体をいくら改善しても、そこまでの導線やコンテンツが弱ければ、問い合わせ数は伸び悩んでしまいます。つまり、フォームはあくまで「最終ステップ」であり、その前のステージが整っていてこそ、本来の効果を発揮します。
フォームに至る“導線”を最適化する
たとえば、「サービス紹介ページ」や「料金案内ページ」など、営業に直結するページからフォームまでが数クリック必要だったり、ボタンが目立たない位置にある場合、ユーザーは問い合わせのタイミングを逃してしまいます。見込み顧客の行動に沿った導線設計が不可欠です。
- 各ページの下部に「今すぐ問い合わせる」ボタンを設置
- スクロール中に表示される固定バナー(スマホ対応)を活用
- 資料請求と問い合わせを分けて、ニーズ別の導線を明確にする
「いいな」と思った瞬間にフォームへアクセスできる導線があるかどうかが、CV(コンバージョン)率を左右する大きなポイントになります。
ユーザーの「不安」や「検討ポイント」に応えるページ作り
フォーム改善の前に、「ユーザーはどんな情報があれば問い合わせたくなるのか?」を考えることも重要です。具体的には以下のようなページの充実が、営業成果に直結します。
- よくある質問(FAQ):ユーザーが感じる不安を先回りして解消
- 導入事例・お客様の声:実績を伝えることで信頼感を醸成
- 担当者の顔が見える紹介ページ:相談しやすさを演出
これらのページから直接フォームへリンクを貼ることで、問い合わせ意欲が高まったタイミングを逃さず行動につなげることができます。
フォームだけでなく“全体設計”の見直しを
問い合わせ数を増やすには、ホームページ全体を「営業ツール」として設計することが不可欠です。たとえば「どのページが一番見られているのか」「どこで離脱しているのか」などを分析し、フォームの配置やコンテンツの順序を戦略的に調整するだけでも、大きな成果が得られる場合があります。
営業活動とWeb施策を分けて考えるのではなく、営業の一環としてWebを活用するという意識が、これからの中小企業には求められています。
アトラボではこんなEFO対策のサポートが可能です
「フォーム改善=営業成果につながる」という考え方は理解していても、実際にどこから手をつければよいかわからない、あるいは「自社にとって必要な改善ポイントが明確でない」という方も多いのではないでしょうか。
アトラボでは、中小企業のホームページに特化したEFO(入力フォーム最適化)対策をご提案しています。単なる見た目の修正や項目削減ではなく、「誰に、どんな状況で、どう入力してもらうか?」という営業視点を踏まえた設計を行います。
主なサポート内容
- 現状フォームの課題分析(入力項目数/UI/スマホ対応/導線など)
- 入力項目の最適化と構成提案(EFO観点での再設計)
- スマホ・タブレット対応の強化(押しやすさ/視認性の改善)
- ヒートマップ・行動ログによる改善支援(ユーザー行動の可視化)
- サンクスページの設計(次のアクションを促す営業導線作成)
また、フォームだけでなく、ホームページ全体を営業成果につなげる導線設計や、改善施策を継続的に支援する保守プランのご提案も可能です。
「問い合わせを増やしたい」「営業を仕組み化したい」とお考えの中小企業さまは、ぜひ一度アトラボにご相談ください。現状分析から改善の実行、効果測定まで、一貫したサポートでお手伝いさせていただきます。
まとめ:フォーム改善は“営業力強化”の第一歩
お問い合わせフォームは、単なる連絡手段ではなく、営業活動の“入り口”となる極めて重要なツールです。とくに中小企業にとっては、限られた営業リソースのなかで効率的に成果を上げるための「仕組み化」の第一歩とも言える存在です。
入力項目を見直すだけ、スマホでの操作性を改善するだけといった、ちょっとした改善でも大きな変化が生まれる可能性があります。実際に、小さな修正で問い合わせ数が倍増したというケースも少なくありません。
また、フォーム改善は単体では完結せず、ホームページ全体の構造や導線設計とも密接に関係しています。ユーザーが「今すぐ相談したい」と思った瞬間に、迷わずフォームにたどり着ける導線があってこそ、その効果は最大化されます。
営業チームとWeb担当が連携し、「成果を出すホームページ」を育てていくことが、これからの中小企業の競争力につながります。まずは、お問い合わせフォームの改善から、営業力強化への一歩を踏み出してみませんか?

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