ネット販売って何から始める?食品ビジネスの“つまずかない”始め方

手間ひまかけて作った自信のある食品。知人にも「美味しい!」と好評で、「ネットでも売れるんじゃない?」という声も増えてきた——。でもいざ始めようとすると、「ネット販売って何からやればいいの?」と手が止まってしまう。そんな声を、アトラボにもよくいただきます。

自社ECサイトを作るのか?楽天やAmazonに出店するのか?パッケージや商品説明は?広告は?SNSは?…やるべきことはたくさんあるように見えますが、最初からすべて完璧に準備する必要はありません。重要なのは、「何のために売るのか」「誰に届けたいのか」をしっかり考えて、一歩ずつ段階を踏むこと。

この記事では、特に「BtoC向けに食品ビジネスを始める」方に向けて、最初に押さえておきたい販売方法の選び方や、準備すべきポイント、つまずきやすい落とし穴について、わかりやすく整理していきます。

ネットで売る食品ビジネス、第一歩を“つまずかず”に踏み出すために、ぜひご一読ください。

ネットで食品を売るには「3つの選択肢」から決めよう

食品をネットで販売しようと考えたとき、最初に決めておきたいのが「どこで売るか」。この選択によって、必要な準備やかかる費用、運用の手間が大きく変わってきます。代表的な選択肢は以下の3つです。

① 自社ECサイトを作る(ShopifyやBASEなど)

自由度が高く、ブランドの世界観をそのまま表現できるのが自社ECサイトの魅力です。
今では「Shopify」「BASE」「STORES」など、初心者でも簡単に始められるECサービスも充実しています。

ただし、最初から集客力はゼロ。検索やSNS、広告など、別途プロモーション戦略が必須になります。また食品の場合、消費期限や成分表記、保存・配送ルールなど、販売者としての責任もしっかり求められます。

② モール型EC(楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング)

楽天やAmazonに代表される「ショッピングモール型EC」は、最初から一定の集客があることが最大の強みです。
すでに多くのユーザーが利用しており、「楽天で食品を探す」「Amazonでギフトを買う」などの行動が日常化しています。

一方で、手数料が高め・独自性が出しにくいといったデメリットもあります。また、モールごとに細かなガイドラインや審査、SKU設定、広告戦略なども必要になり、やや上級者向けと言えるかもしれません。

③ ハイブリッド型(自社EC + モール出店)

最近では、まずモールで販売を開始し、ブランドが育ってきたら自社ECを立ち上げるといった「ハイブリッド型」を選ぶ事業者も増えています。
初期は集客しやすいモールで知名度を得て、リピーターを自社サイトへ誘導することで、長期的な利益率アップとブランド強化を両立できます。

アトラボでもこのような段階的な戦略設計をサポートしており、「いきなり全てやる」のではなく、事業のフェーズに合ったスタートを切ることが大切です。

最初につまずくポイントは「準備不足」

「とりあえず始める」が逆効果に

食品ビジネスでネット販売を始めた方が最初につまずきやすいのが、“準備不足”のまま販売をスタートしてしまうことです。

「まずは売ってみよう」「サイトを作って、SNSで告知すれば売れるはず」といったスタートを切ったものの、アクセスが伸びない・売れない・反応がない…という状況に陥り、やる気を失ってしまうケースも少なくありません。

チェックすべき「4つの準備不足」

  • 商品情報が整理されていない:原材料・アレルゲン・保存方法・賞味期限など、購入者が知りたい情報が不足している。
  • 価格や送料の設計が曖昧:原価や送料を正確に把握せず設定してしまい、利益が出ない・割高に見えるなどの問題が発生。
  • お客様視点の訴求ができていない:「自分が伝えたいこと」だけを並べてしまい、購入者の疑問やニーズに応えていない。
  • 販売後の体制が整っていない:注文後のフロー、梱包・発送、問い合わせ対応などの準備が甘く、トラブルに。

このような「見落とし」が積み重なることで、せっかくの商品が埋もれてしまうことに繋がります。

「ネットで売る」には“伝える準備”と“届ける準備”が必要

リアル店舗のように、直接お客様と会話しながら説明できないネット販売では、ページの中でどれだけわかりやすく情報を伝えられるかが重要です。同時に、スムーズに届けるための体制も欠かせません。

「とにかくスタートしたい!」という前向きな気持ちは大切ですが、“最低限の準備”をしてから始めることで、スタートダッシュの失速を防ぐことができます。

ECサイトを作るだけじゃ売れない!売上につなげるプロモーション設計

「とりあえずECサイトを作ったけど、全然売れない…」——これは食品ECに限らず、新規ネット販売で非常に多い悩みです。
でもこれは、「売れないサイト」なのではなく、「知られていないサイト」だからです。

まずは「知ってもらう」ための集客導線が不可欠

ECサイトは「店舗」ではなく「看板のない倉庫」とも言えます。お客様を呼び込むためには、以下のような「集客の導線づくり」が必要です。

  • SEO(検索エンジン対策):商品ページやコラム記事で検索流入を増やす
  • SNS活用:InstagramやX(旧Twitter)などで世界観や調理例を発信
  • Web広告:Google広告やMeta広告(Instagram/Facebook)などで初期認知を獲得
  • LINE公式アカウント:リピーター向けのお知らせやクーポン配信

「どんな人に」「どこで見つけてもらうか」を戦略的に設計することが、EC成功のカギになります。

ブランドづくりと同時にプロモーションを進める

食品ビジネスの場合、味や品質だけでなく、「ストーリー」や「安心感」も重要です。
たとえば…

  • どんな想いで作っているのか?
  • 素材や製法へのこだわりは?
  • 安全性や無添加である証明は?

こうした要素は、オウンドメディアの記事やSNS投稿、YouTubeの製造風景動画などで丁寧に伝えることができます。
単に「モノを売る」のではなく、「選ばれる理由」を育てていくことが、長期的なファンづくりに繋がります。

プロモーションは「最初から完璧」を目指さなくていい

よくある間違いは、「やるなら全部ちゃんとやらなきゃ」と思い込むこと。
でも本当に必要なのは、小さく始めて反応を見て改善することです。
アトラボでは、食品事業の立ち上げから販売促進まで、事業フェーズに合ったサポートを行っています。

サイト制作とプロモーション設計は「セット」で考えることが、失敗しないネット販売への第一歩です。

ブランドの“世界観”がリピーターを生む

一度買ってもらうことと、継続して買ってもらうことは、まったく別のハードルです。
特に食品ビジネスでは、味や価格だけでは差別化が難しく、似たような商品がすぐに検索で見つかってしまいます。

選ばれ続けるには「共感できるストーリー」が必要

お客様が再び買ってくれる理由は、「美味しかったから」だけではありません。
たとえば次のようなブランドストーリーが、購入体験を「記憶に残るもの」に変えます。

  • 家族で営む小さな工房が、愛情を込めて手作りしている
  • 食べることで環境保護や地域支援につながる
  • 大切なペットの健康を願う開発者の想い

「このブランドを応援したい」——そんな感情が、リピーターを生み出します。

世界観を伝える媒体設計がカギ

ブランドの世界観は、言葉や写真、動画を通じて少しずつ浸透していきます。
以下のような媒体を組み合わせて使うことで、「感情に訴える発信」が可能になります。

  • SNS(Instagram、X、LINE):日常的な更新で共感や親近感を醸成
  • オウンドメディア(ブログ・読み物):開発秘話や素材の紹介で信頼感を高める
  • 動画コンテンツ(YouTube・Reels):製造風景や作り手の声を可視化する

どの媒体でも大切なのは、デザインや語り口、トーンを統一して「ブランドらしさ」を守ることです。

“世界観”は売上よりも先に育てる

売上を急ぎすぎると、「とにかく売るための広告」になりがちです。
でも、継続購入や紹介を促すには、「共感できるストーリーの積み重ね」が欠かせません。
リリース初期からブランドの軸を明確にし、それを軸にした発信をしていくことで、“このブランドから買いたい”というファンを育てることができます。

アトラボでは、食品事業のWeb展開を「立ち上げからまるごと支援」できます

ネット販売をはじめる際、多くの方が悩むのは「どこから始めて、何を準備すればいいのか?」という点です。
アトラボでは、そうした悩みに寄り添いながら、立ち上げから運用、販促までを一貫してサポートしています。

アトラボができること(例)

  • ブランド設計(ネーミング・ロゴ・パッケージデザインなど)
  • ECサイト制作(BASE、STORES、Shopifyなど)
  • モール出店サポート(Amazon・楽天・Yahoo!などの登録・画像設計・商品説明文作成)
  • 広告配信(Instagram広告・LINE広告・Google広告など)
  • SNS・オウンドメディア運用支援(投稿企画、撮影、ライティング)

とくに地方の食品メーカー様や農業法人様、加工品の新ブランドを立ち上げたい個人事業主様など、「社内にWeb担当がいない」方にも分かりやすくサポートできるのが、アトラボの強みです。

また、予算に応じて「できること/今は見送ること」の線引きまで含めたご提案が可能です。立ち上げ初期にありがちな「いろいろ頼みすぎて資金が尽きる」といった失敗を防ぎながら、成長フェーズに合わせた運用を設計します。

「そろそろネット販売を始めたい」「販路を広げたい」「ブランドをしっかり育てたい」
そんなお悩みがある方は、ぜひ一度アトラボにご相談ください。

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まとめ|「食品をネットで売る」には、準備と継続がカギ

食品のネット販売は、単に「サイトを作る」「モールに出店する」だけでは成功しません。商品の魅力をきちんと伝える準備と、それを継続的に届ける工夫が必要です。

特に初めてネット販売に挑戦する事業者の方にとっては、どこから手をつけていいのかわからず、つまずいてしまうケースも少なくありません。

今回ご紹介したように、販売チャネルの選択、プロモーションの設計、ブランドづくり、顧客との接点の育て方など、全体の流れを整理しておくことが成果への近道です。

アトラボでは、「ただ作る」だけでなく、「売る」までを見据えたWeb支援を行っています。
ネット販売をこれから始めたい食品事業者様も、すでにスタートしていて今後の広がりを模索している方も、ぜひお気軽にご相談ください。

事業の特性や目標にあわせたご提案を通じて、長く売れ続けるブランドづくりをサポートします。

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