アトラボでは今年2024年は、3名の新規採用を行いました。
とてもとても小さな会社なので毎回採用や新入社員の育成については、試行錯誤の日々だったりします。
来年も…と検討を始めたところで、世の中はどうなの?と思いましたので…。
近年、建設業や製造業、そして医療・介護業界は、慢性的な人材不足に直面しています。特に中小企業や家族経営の事業者にとって、新たな人材を確保し、定着させることは大きな課題です。
従来のように、学校訪問や求人ポータルサイトに頼った採用だけでは、求める人材が集まりにくくなっています。また、高齢化による離職や、若者の現場仕事への関心低下も大きな要因です。
このような状況を打開するためには、新しい採用・育成戦略が必要です。現場の魅力を伝え、未経験者にも働きやすい環境を整えることで、より多くの人材に興味を持ってもらうことができます。
本記事では、リアル体験型採用やリスキリング研修、柔軟な勤務形態など、2025年以降にも注目すべき採用と育成の最新トレンドを紹介します。これらの施策を取り入れることで、未来の人材を確保し、企業の持続的な成長を目指しましょう。
現場の魅力を可視化する「リアル体験型採用」
建設業や製造業の現場仕事は、言葉や写真だけでは魅力を伝えるのが難しいものです。そこで有効なのが、リアル体験型採用です。
候補者に実際の現場を見学・体験してもらうことで、仕事のやりがいや職場の雰囲気を直感的に感じてもらえます。
例えば、工場見学や建設現場ツアーを定期的に開催することで、働く姿や設備の最新技術を紹介できます。これにより、「危険」「きつい」といった先入観を払拭し、候補者にポジティブな印象を与えることができます。
地域の高校や専門学校と連携し、インターンシップや職場体験を実施するのも効果的です。短期間でも現場に触れることで、候補者は具体的な働き方をイメージしやすくなり、内定辞退の防止にもつながります。
さらに、体験会の様子をSNSや採用サイトで発信することで、参加できなかった人にも現場の魅力を届けることができます。リアル体験型採用は、候補者との信頼関係を築き、採用成功率を高める強力な手段です。
未経験者でも即戦力に!「リスキリング研修」の導入
慢性的な人材不足に悩む建設業や製造業では、未経験者や異業種からの転職者を即戦力にすることが求められます。
そこで注目されているのが、短期間で必要なスキルを習得できる「リスキリング研修」です。
例えば、建設現場であれば安全管理や工具の使い方、製造業なら機械操作や品質管理など、基本的なスキルを集中的に教えることで、未経験者でも早期に現場で活躍できるようになります。
リスキリング研修には、eラーニングやOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を組み合わせると効果的です。
動画教材やオンライン講座を活用すれば、時間や場所にとらわれず効率的に学習できます。
実際に、ある製造業の中小企業では、リスキリング研修を導入し、3カ月で異業種出身者が一人前のライン作業員になったそうです。
結果として、採用のハードルが下がり、幅広い人材を確保できるようになりますよね。
リスキリング研修を導入することで、未経験者や転職者にとって「学びながら働ける」魅力的な職場を提供できます。
「柔軟な勤務形態」で人材確保と定着を両立
少子高齢化が進む中、働き方の多様化は避けて通れません。
建設業や製造業、医療・介護業界では、柔軟な勤務形態を導入することで、より多くの人材を確保し、定着率を向上させることができます。
例えば、シフト勤務や短時間勤務、週休3日制を導入することで、子育て中の方やシニア層でも働きやすい環境を提供できます。
介護業界では、柔軟なシフトを組むことで、離職率が大幅に低下したケースもあります。
製造業では、繁忙期と閑散期に合わせてフレックスタイム制を導入した結果、従業員のモチベーションが向上し、生産性が上がったという事例もあります。また、リモートワークやハイブリッド勤務を一部業務に取り入れることで、オフィス業務や設計業務の効率化を図ることも可能です。
柔軟な勤務形態を採用することで、「働きたいけど働けない」と感じていた潜在層にアプローチできるだけでなく、従業員のワークライフバランスの向上にもつながります。
多様な働き方を提供し、人材確保と定着を両立させることで、持続可能な経営基盤を築きましょう。
「安全」と「働きやすさ」を両立する職場環境の整備
建設業や製造業において、職場の安全と働きやすさは、採用と定着のために欠かせない要素です。
危険が伴う現場ほど、社員が安心して働ける環境を整えることで、離職率の低下や応募者数の増加が期待できます。
例えば、建設現場では最新の安全装置や防護具の導入が進んでいます。
転落防止システムや、騒音・粉塵対策のための設備投資は、作業員の安全を守るだけでなく、企業の信頼性向上にもつながります。
製造業でも、機械操作中の事故を防ぐためのセンサー技術や自動停止機能を備えた設備の導入が効果的です。
これに加え、現場の整理整頓を徹底する5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を実施することで、安全で快適な作業環境を維持できます。
また、従業員の健康を守るため、休憩スペースの改善や労働時間の見直しも重要です。休憩室にリラックスできる設備を整えたり、ストレスチェックを定期的に行ったりすることで、従業員満足度が向上します。
安全対策と働きやすい職場環境の整備は、従業員のモチベーションを高めるだけでなく、「安心して働ける会社」として求職者にも大きなアピールポイントとなります。
6. まとめ
建設業や製造業、医療・介護業界が直面する人材不足は、従来の採用・育成方法だけでは解決できません。2025年以降の人事戦略では、現場の魅力を伝えるリアル体験型採用、未経験者を即戦力化するリスキリング研修、多様な人材を受け入れる柔軟な勤務形態、そして安全と働きやすさを両立する職場環境の整備がカギとなります。
…リアルな職場においては、今までも言われてきたけど「なんとなく後回し」と思っていたことばかり、と感じる方もいらっしゃるのかも。
でも、これらの施策を取り入れることで、新しい人材を確保し、現場に定着させることが可能になるはずです。
特に中小企業にとって、採用活動を成功させるためには、あらゆるメディアを活用し、掛け算の戦略を取ることも重要です。
株式会社アトラボでは、採用サイト制作やWebでの採用戦略サポートを通じて、貴社に最適な採用・育成プランを提案しています。現場に寄り添った施策で、未来を担う人材の確保をサポートしていきます。
人材不足解消に向けた取り組みをお考えなら、ぜひアトラボまでご相談ください。一緒に、持続可能な未来の職場を築いていきましょう。