なぜそのボタンはクリックされない?視線誘導で成果を上げるWebデザイン

「せっかくホームページにボタンを設置したのに、まったくクリックされない…」
「お問い合わせフォームへの導線を増やしたのに、成果が変わらない…」

そんなご相談をいただく中で、原因として多く見られるのが「視線誘導」の設計ミスです。

どれだけおしゃれなデザインでも、ユーザーの視線が自然とCTA(コール・トゥ・アクション)に向かわなければ、成果につながる行動は起こしてもらえません。

特にスマートフォンでの閲覧が主流となった今、ユーザーの「目の動き」や「操作の流れ」を考慮した設計は、以前にも増して重要になっています。

この記事では、視線誘導とは何か?なぜ成果に影響を与えるのか?という基本から、中小企業のWebサイトでもすぐに取り入れられる実践的な工夫まで、わかりやすくご紹介します。

「見た目のデザイン」はもちろん大切。でもその前に、「ユーザーの視線」をデザインしてみませんか?

視線誘導とは?ユーザーは「上から下へ」では動かない

「Webページは上から下に読まれるもの」──そう思っていませんか?
実際には、ユーザーの視線は決して素直に“上から順に”流れていくわけではありません。

ページを開いた瞬間、ユーザーは“無意識”に注目すべき箇所を探しています。
そのときに、視線をどこへ導けるかで、その後の行動(クリック・離脱・滞在時間)が大きく変わるのです。

代表的な視線パターン:F型・Z型・グーテンベルクダイアグラム

  • F型パターン:主にテキスト中心のページで見られる。横→縦→横の流れ
  • Z型パターン:シンプルな構成のランディングページで多い
  • グーテンベルク・ダイアグラム:四象限に分け、右下へと力点が移動する流れ

これらのパターンを意識せずに要素を並べてしまうと、本来伝えたい情報やアクションボタンが埋もれてしまう可能性があります。

スマホでは「親指の可動域」と「初期表示」がすべて

スマートフォンの場合、ユーザーは“片手でスワイプしながら見る”という行動が基本です。
そのため「表示されたときに一番目に入る場所」や「親指でタップしやすい位置」に重要な要素がないと、見落とされる・スルーされるリスクが高まります。

視線誘導とは、デザインや配置によってユーザーの視線と行動を“そっと導く”設計のこと。
それが意識されていないページは、どんなに見た目が美しくても、成果にはつながりにくいのです。

成果を下げる「視線誘導ミス」あるある5選

視線誘導の考え方を理解していないままWebサイトを作ってしまうと、知らないうちに“ユーザーが行動しにくい”ページになっていることがあります。

ここでは、アトラボが実際にサイト改善のご相談を受ける中でよく見かける、視線誘導の失敗パターンを5つご紹介します。

1. ボタンの色・大きさが周囲に埋もれている

「お問い合わせ」や「資料請求」など重要なボタンが、背景や他の要素と馴染みすぎていて目立たない。
「どこを押せばいいのか分からない」状態では、ユーザーは行動しません。

2. 強調すべきボタンより画像バナーが目立っている

ページの構成上、装飾的なスライダーやバナーがCTA(行動喚起)より目立ってしまうケース。
ユーザーの意識が本来の目的から逸れてしまい、成果につながりません。

3. 余白が足りず、読みづらくて疲れる

テキストや画像が詰まりすぎていて視線の“逃げ場”がないと、見ているだけでストレスを感じて離脱される原因に。

4. CTA(ボタン)と説明文が離れている

「詳しくはこちら」のボタンが、説明文や事例のずっと下に配置されていて、ユーザーがそこまで辿りつけないことも。
“読んだ勢い”で押せる距離感が重要です。

5. スマホでボタンが埋もれている

PCでは見えていたCTAが、スマホでは画像や余白の下に追いやられて目に入らない…というパターン。
モバイルファーストでCTAの見え方を確認することは必須です。

これらの視線誘導ミスは、見た目や構成を少し調整するだけで大きく改善できるケースも少なくありません。
次のセクションでは、成果を上げるための視線設計の具体的な工夫をご紹介します。

成果を上げる視線誘導デザインの工夫

視線の流れを意識したデザインは、ユーザーの行動を自然に促し、成果(CV)に直結する重要な要素です。
「どう見せるか」に一工夫加えることで、ユーザーの迷いを減らし、クリックや問い合わせへ導くことができます。

1. F型・Z型レイアウトを活用した構成

多くのユーザーは、まず左上から右へ、次に下へ視線を動かすというパターンを持っています。
この動線に合わせて、見出し → 要点 → CTAといった順序で配置することで、流れに乗った自然なアクションが生まれます。

2. CTAの周辺には「余白」と「視線の止まり」を意識

ボタン周りに情報が密集していると、ユーザーは気づかずにスルーしてしまいます。
適度な余白やビジュアル上の「区切り」を設けることで、視線が止まりやすく、注目が集まりやすくなります。

3. 矢印・図形・視線誘導アイコンの活用

「こちら」「↓」「→」といった視覚的な記号や、キャラクター・人物の視線・指差しといった要素も有効です。
“ここを見てね”という意思を視覚で伝えるだけで、ユーザーの注目率が大きく変わります。

4. スクロールに応じて出てくる固定ボタン

スマホでは、ページの最下部まで読んだときにCTAが再登場する設計が効果的。
追従型のボタンも含め、「行動したいタイミング」に現れる仕組みづくりがポイントです。

5. 目立たせたい=派手に、ではない

背景色とのコントラストや、ページ全体とのバランスで自然に浮き立たせる工夫が重要です。
逆に、ページ全体がカラフルすぎると、どこに注目すればいいか分からなくなります。

「見てもらう」から「動いてもらう」へ。視線の流れをデザインすることで、ユーザー体験と成果の両立が可能になります。

アトラボのデザイン事例紹介

アトラボでは、「成果を生むデザイン=視線誘導の設計」という考え方をベースに、さまざまな中小企業のWebサイトを制作・改善しています。

レスポンシブ対応 × ユーザー視点の導線設計

PC、スマートフォン、タブレットなど、閲覧デバイスによってユーザーの視線や操作の動きは異なります。
そのため、アトラボでは単なるレスポンシブ対応ではなく、各デバイスごとにCTAの表示位置・大きさ・表示タイミングを最適化するよう設計しています。

  • スマホでは「親指で押しやすい位置」にボタンを配置
  • PCでは「視線の流れ」に沿ったCTAボタンの繰り返し設置
  • スクロールに応じて出現する「固定CTA」や「フッター内ボタン」の工夫

こうした細かな視線設計や導線の最適化が、「お問い合わせ数の増加」や「離脱率の低下」といった実際の成果に直結しています。

これまでに制作してきたWebサイトの実例は、以下のページにてご紹介しています。
「どんなデザインで、どんな工夫がされているのか?」が気になる方は、ぜひご覧ください。

https://attlabo.com/works/

まとめ

「ボタンを目立たせたつもりなのに、なぜかクリックされない」──そんな悩みの背景には、視線誘導の設計ミスが潜んでいることが少なくありません。

ユーザーは、論理的に情報を読むのではなく、視覚的に“流れ”を追って行動します。
そのため、「視線の動き」に沿って情報を配置し、自然と行動(=コンバージョン)に導くデザインが非常に重要です。

見た目の派手さや装飾の量ではなく、ユーザーが迷わず動ける“設計”が成果を左右するのです。

アトラボでは、こうした視線誘導や導線設計を踏まえたホームページ制作を行っています。
「成果につながるデザインにしたい」「見た目だけでなく効果も考えたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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