「うちのホームページ、ちょっと古くなってきたかも…」
そんな違和感を覚えたら、リニューアルの検討タイミングかもしれません。
しかし、「古さ」とは必ずしもデザインの見た目だけを指すわけではありません。
実は、ユーザーの行動パターンやデバイス環境が変化する中で、構造や設計自体が時代遅れになっているというケースが非常に多いのです。
特にコーポレートサイトは、企業の第一印象を左右する大切な資産。
名刺代わりという時代は終わり、「信用を得る」「採用につなげる」「問い合わせを獲得する」など、成果を生むための“戦略的なメディア”としての役割が求められています。
このコラムでは、「そろそろホームページをリニューアルした方がいいかも」と感じた企業が見落としがちな、6つの“古いサイト”の共通NGポイントを解説します。
リニューアルを検討する前にぜひチェックしてみてください。
NGポイント①:導線設計が今のユーザー行動に合っていない
見た目はきれいなままでも、ユーザーの導線(サイト内の動き方)が時代遅れになっているケースは意外と多くあります。
たとえば「トップページにバナーがずらり」「最新情報が上から流れてくるだけ」「メニュー項目が多すぎて、どこを見ればいいかわからない」など、“運営側の都合”を優先した設計になっていませんか?
今のユーザーは、「この会社は何をしているのか?」「自分に関係あるサービスなのか?」「信頼できそうか?」といった情報を、できるだけ短時間でキャッチできる構成を求めています。
しかし古い設計のままでは、「どこに何があるのか」が分かりづらく、離脱につながる原因に。
企業側が伝えたいことを順番に並べるのではなく、ユーザーの視点で「次に知りたい情報」へ自然に誘導する導線設計が今のホームページには求められます。
リニューアルでは、見た目を整えるだけでなく、ユーザーの動線をシミュレーションしながら構成を練り直すことが重要です。
NGポイント②:複数のターゲットに対応できていない構成
コーポレートサイトには、さまざまな立場の人がアクセスします。
たとえば、取引先・仕入先・求職者・投資家・自治体関係者など、それぞれが異なる情報を求めてやってきます。
ところが古いサイトでは、全ての情報が一列に並んでいるだけだったり、誰に向けたページなのかが曖昧なままになっていたりすることが少なくありません。
結果として、「この会社、自分に関係あるのかな?」と思われて離脱される可能性が高まります。
今のホームページでは、ターゲットごとに導線やコンテンツを分けることが当たり前になっています。
たとえば、「取引を検討している企業向け」「採用情報を見たい方へ」「地域との取り組みに関心のある方へ」といったように、“誰に向けた情報か”を明確にした導入が有効です。
それにより、ユーザーは自分に関係ある情報だけを効率よく取得できるようになり、サイトの「使いやすさ」もぐっと上がります。
NGポイント③:レスポンシブなのに“スマホ対応”できていない
「うちはもうレスポンシブ対応してますよ」と言われる企業も少なくありません。
たしかに画面サイズに応じて表示が切り替わるレスポンシブWebデザインは、今や標準仕様です。
しかし、見た目だけが整っていて、スマホでの使いやすさまで考えられていないケースが意外と多く存在します。
たとえば以下のような例に、心当たりはないでしょうか?
- スマホではボタンやメニューが小さすぎて押しにくい
- テキストが詰まりすぎて読みにくい
- スクロール量が多く、重要情報が後回しになっている
- CTA(お問い合わせ・予約など)がどこにあるかわかりにくい
これらはすべて、「スマホでどう見えるか」ではなく、「スマホでどう使われるか」まで設計されていないことが原因です。
今や、BtoBであっても多くのユーザーがスマートフォンで企業サイトを閲覧しています。
パソコンとスマホ、それぞれのユーザー体験を意識して最適化することが、成果の出るサイトの前提条件なのです。
NGポイント④:セキュリティ・信頼性に不安が残る設計
見た目がどれだけ整っていても、セキュリティに不安を感じさせるホームページは、それだけでユーザーの離脱要因になります。
例えば以下のようなポイントに、心当たりはないでしょうか?
- URLが「http://」のままで、SSL化(https)されていない
- お問い合わせフォームがあるのに、送信内容が暗号化されていない
- 会社概要や所在地の情報が曖昧、または見つけづらい
- 運営会社の実態が不明(スタッフ紹介・実績などがない)
これらは、訪問者に「この会社に問い合わせしても大丈夫?」「ちゃんと届く?」「悪用されない?」と不信感を抱かせてしまうリスクがあります。
特に今は、Google Chromeをはじめとした多くのブラウザで、SSL未対応のページに「保護されていません」と警告が出るため、企業の信頼性に大きく関わります。
また、セキュリティ対策だけでなく、サイト上に「信頼性の要素(会社情報・スタッフ・実績・レビュー)」が揃っていることも重要です。
デザインと同様に、セキュリティや信頼性も“ユーザー体験”の一部と考えましょう。
NGポイント⑤:文字や配色など、ユーザビリティへの配慮不足
見た目の美しさだけでホームページを評価する時代は、すでに終わっています。
今、求められているのは“誰にとっても見やすく、使いやすい”ユーザー視点のデザインです。
たとえば以下のようなポイント、心当たりはないでしょうか?
- 本文の文字サイズが小さすぎて、スマホでは読みづらい
- 色のコントラストが弱く、背景と文字の見分けがつかない
- リンクやボタンが目立たず、どこをクリックできるのか分かりにくい
- ページ内の余白がなく、情報が詰まりすぎて見にくい
特に近年では、「視認性の高さ」や「操作しやすさ」はアクセシビリティの観点でも重視されており、企業の信頼性や社会的配慮の姿勢が問われるポイントでもあります。
また、40〜60代のユーザー層をターゲットにしている場合、スマホでの見やすさ・操作のしやすさは欠かせません。
せっかく情報がしっかり書かれていても、「読みにくい」「わかりにくい」「使いにくい」では、内容が届かないのと同じ。
ユーザビリティの改善こそ、今のWebデザインリニューアルにおける大前提といえるでしょう。
NGポイント⑥:画像が古く、表示品質も悪い
ホームページの第一印象を大きく左右する要素――それが「画像」です。
にもかかわらず、何年も前に撮影した写真や、解像度の低い画像をそのまま使い続けている企業サイトは少なくありません。
特に気をつけたいのは、以下のようなケースです。
- スマホや高解像度モニターで表示したときに画像がぼやける
- 古いユニフォームや社屋の写真が使われていて、現在と印象が違う
- 社員が全員マスク姿など、コロナ禍の写真がそのまま使われている
- 季節感が明らかにズレたイメージ写真が使われている
また、ストックフォト(素材画像)を多用している場合も、他社と似たような印象になってしまい、企業の個性が伝わらなくなるリスクがあります。
今や、高画質・大画面のスマートフォンでホームページを見るのが当たり前の時代。画像のクオリティが低いだけで、ページ全体の印象が「古くさく」見えてしまうことも。
せっかくリニューアルするなら、写真素材の見直し・再撮影も同時に検討することで、見た目の印象も大きく改善できます。
アトラボでは、構造から見直す「成果につながるリニューアル」を提案します
株式会社アトラボでは、単なる見た目の刷新にとどまらない、“構造から見直す”リニューアルをご提案しています。
多くの企業様が「そろそろデザインが古いから…」とリニューアルを検討されますが、私たちはその背景にある課題――
問い合わせ数が伸びない、採用ページの反応が悪い、アクセス数はあるのに成果につながらない――といった部分に着目します。
なぜなら、成果が出るサイトに共通するのは、次のような“構造設計”だからです。
- ユーザーの目的・導線に合ったページ構成
- 求職者・取引先・既存顧客など、複数ターゲットへの配慮
- モバイルを前提としたナビゲーションやCTA設計
- リアルな写真やテキストによる“信頼の積み上げ”
- 更新しやすい運用フローと継続的な情報発信
このように、「誰に、何を、どの順番で見せるか」という構造設計を見直すことで、初めてデザインや文章が“成果につながる”役割を果たします。
アトラボでは、お客様の事業フェーズやWeb上での課題を丁寧にヒアリングしながら、目的に合わせた構造設計・導線設計からご提案しています。
「古いから変える」のではなく、「成果を出すために今変える」――そんなリニューアルをご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ
企業のホームページは、単なる“名刺代わり”の時代を越え、「成果を生み出すツール」として進化しています。
しかし、リニューアルの目的が「見た目を今風にしたい」だけでは、本質的な改善にはつながりません。
今回ご紹介したような「古いサイト」に共通するNGポイント――
- 導線が今のユーザー行動に合っていない
- 複数ターゲットへの配慮が不足している
- スマホ対応が不十分
- セキュリティ面の不安
- ユーザビリティの軽視
- 画像やビジュアルが古く、印象が悪い
これらはすべて、構造や設計の見直しによって解消できる問題です。
見た目の刷新だけでなく、「どのような情報を、誰に、どう届けるか?」という視点を持つことで、ホームページは強力な営業・採用・広報の味方になります。
アトラボでは、デザイン・設計・コンテンツ制作をワンストップで対応し、お客様の課題に沿ったリニューアルを提案しています。
「そろそろ変えたいな」と思った今が、ホームページの本質を見直すチャンスです。ぜひお気軽にご相談ください。


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