「ホームページは制作会社に任せているけれど、SNS投稿用の画像やちょっとしたバナーは自分たちで作りたい」──そんな中小企業や個人事業主の声をよく耳にするようになりました。近年では、スマホひとつで手軽に使えるデザインツールが充実し、専門知識がなくても見栄えの良いビジュアルを作れる時代になっています。
中でもInstagramやLINE、X（旧Twitter）などSNS上での発信は、「見た目」の印象が重要。ちょっとしたデザインの工夫が、“読まれるかどうか”“見てもらえるかどうか”を左右するのです。
「プロに頼むほどでもないけど、なんとなく見栄えが悪い」
「自分たちで簡単に“いい感じ”に仕上げられたら…」
そんなニーズに応えてくれるのが、無料＆スマホ完結で使えるデザインツールです。
本記事では、2025年現在おすすめのスマホ対応ツールを5つ厳選し、それぞれの特徴や強み、どんな方に向いているかを丁寧にご紹介します。特に「SNS投稿のデザインを良くしたい」「社内でできることを増やしたい」と考えている方にぴったりの内容です。
ツール選定のポイントと使い方のコツ
デザインツールは数多くありますが、どのツールが自分たちに合っているかを見極めるには、いくつかの視点が重要です。特にスマホ完結で運用したい場合には、操作のしやすさやテンプレートの豊富さがポイントになります。
1. 操作が直感的であること
特別なデザインスキルがなくても扱えるかどうかは、継続利用の鍵です。タップやスワイプで完結できるUI（ユーザーインターフェース）が整っているツールは、日常業務の合間にも使いやすく、社内の誰でも活用できる可能性が高まります。
2. SNS向けのテンプレートが豊富かどうか
Instagramの投稿サイズ、LINEのリッチメニュー、ストーリー形式など、SNSにはそれぞれ適した画像比率があります。あらかじめ用途別テンプレートが揃っているツールなら、サイズを気にせず制作に集中できます。
3. チームでの共同作業に対応しているか
一人だけでなく、複数人でデザインを確認・修正する場合は、クラウド上で共有・編集ができる機能があると便利です。CanvaのようにURLで共有できる仕組みを備えたツールは、業務効率の向上にもつながります。
4. “スマホ完結”を意識した運用
ツール選びだけでなく、どこまでスマホだけで完結させたいかを考えることも大切です。投稿までの流れをアプリ内で済ませられると、制作・確認・公開のスピードが大幅にアップします。
このあとのセクションでは、上記ポイントをふまえて選んだおすすめのデザインツール5選をご紹介します。用途やレベルに合わせて、あなたに最適な1本がきっと見つかるはずです。
2025年版・スマホで使える無料デザインツール5選
SNS投稿画像やWeb用のバナー、ちょっとした告知デザインまで――今やプロ用ソフトがなくても、スマホだけで無料でデザインできる時代です。特に最近は、WebデザインやUI設計にも応用できるようなツールも登場し、初心者から上級者まで幅広く対応しています。ここでは、2025年現在おすすめの5つのデザインツールをご紹介します。
Canva
- 予約形式：時間・日単位どちらにも応用可能なテンプレート豊富
- 特徴：日本語フォントやSNS投稿テンプレートが圧倒的に充実。初心者に最適
- 無料プラン：あり（有料テンプレあり・商用利用可）
- URL：https://www.canva.com/
Adobe Express（旧Spark）
- 特徴：Adobe公式。写真・動画・SNSグラフィックをシンプル操作で制作可能
- 無料プラン：あり（Adobe IDで利用可）
- URL：https://express.adobe.com/
Figma
- 特徴：主にUI/UX設計で使われる高機能ツール。モバイルアプリもあり、複数人でのリアルタイム編集も可能
- 無料プラン：あり（基本機能は無料・チーム利用も可）
- URL：https://www.figma.com/
Visme
- 特徴：インフォグラフィックやプレゼン資料向け。ビジネス用途に特化したデザインが豊富
- 無料プラン：あり（エクスポート制限あり）
- URL：https://www.visme.co/
VistaCreate（旧Crello）
- 特徴：アニメーション投稿やSNS広告に強い。直感的に使えるUIも魅力
- 無料プラン：あり（素材数・機能に制限あり）
- URL：https://create.vista.com/
よくある悩みと解決策：「素人っぽさ」を消すコツ
スマホで簡単にデザインができる時代ですが、「なんだか素人っぽい」「プロっぽく見えない」という悩みは多くの方が抱えています。ちょっとした工夫で印象は大きく変わります。ここでは、よくあるつまずきとその改善ポイントをご紹介します。
1. フォントを使いすぎてしまう
デザインツールにはたくさんのフォントがありますが、1つのデザインに3種類以上使うとごちゃごちゃした印象になります。基本は「見出し用」と「本文用」で2種類までに絞るのが鉄則です。迷ったときはゴシック体＋明朝体など、コントラストがはっきりする組み合わせを。
2. 行間・文字間が詰まりすぎ
スマホで作ると、文字と文字、行と行が窮屈に見えることがあります。行間は1.5〜1.8倍、文字間は0.5〜1px広げると格段に読みやすくなります。Canvaなどでは「文字間」「行間」を細かく設定できるので、毎回調整する習慣をつけましょう。
3. 配色がバラバラ
色数が多いと統一感がなくなります。ベースカラー1色＋アクセント1色＋文字色1色くらいが理想的。ブランドカラーや季節感に合わせたパレットをあらかじめ決めておくと、毎回迷わず済みます。CanvaやAdobe Expressでは、カラーパレット機能も便利です。
4. 写真が暗い・粗い
どんなにデザインがよくても、暗い写真や低解像度の画像は全体の印象を損ないます。できるだけ明るく鮮明な画像を使い、必要に応じてフィルターで色味を整えましょう。特に飲食や美容系など、視覚的な第一印象が命の業種では重要です。
5. 余白がない
スマホで作ると「文字や画像を詰め込みすぎてしまう」傾向があります。“余白＝デザインの呼吸”。見せたい部分のまわりに空間を作ることで、視線が自然に集まり、洗練された印象になります。「余白を作る勇気」が、素人感から抜け出す第一歩です。
アトラボができるサポート：手作り×プロの併用がベスト
スマホだけでも手軽にデザインできる時代。ですが「自分たちでできるところ」と「プロに任せるべきところ」を見極めることで、より効果的で継続可能な広報活動が実現できます。アトラボでは、“手作り”の良さを活かしながら、プロならではの視点でサポートを行っています。
テンプレート制作やブランド設計からサポート
社内でCanvaなどを使って制作される場合でも、事前にブランドカラー・フォント・構成のルールを定めたテンプレートがあると、統一感のあるデザインを継続的に作ることができます。アトラボでは、それらのテンプレート作成やガイドライン設計もお手伝い可能です。
「ここだけプロに任せたい」も大歓迎
「SNS投稿は社内で」「バナーやチラシはお願いしたい」といった部分的なご依頼も対応可能です。無理なく継続できるように、役割分担を一緒に考えます。作業だけでなく相談相手としてのパートナーでありたいと私たちは考えています。
気軽に始めて、必要なときだけ相談
「自社でできることから始めたい」「でも成果も出したい」――そんな想いに応えるのが、アトラボのスタンスです。スマホで手軽に作れる時代だからこそ、プロの知見をうまく取り入れることで“失敗の回避”と“質の安定”が実現できます。
まとめ：「自分たちでできること」から、無理なく始めよう
今や、スマホひとつで見栄えのいいSNS画像やWeb用バナーを作れる時代になりました。特別なスキルがなくても、無料ツールを活用することで、企業や店舗の魅力を効果的に発信できます。大切なのは、完璧を目指すのではなく「まずやってみる」ことです。
自分たちでできる範囲から始め、必要に応じてプロの力を借りる――そんな“無理なく続けられる方法”が、広報活動や集客を成功に導くカギとなります。アトラボでは、制作会社としてのノウハウを活かしながら、皆さんの“手作りデザイン”を全力でサポートしています。
まずはお気軽にご相談ください。「誰かにお願いする前に、自分たちでやってみたい」という気持ち、アトラボは全力で応援します。
コメント